バイオレットフィズ (ページ27)

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26話ページ27

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sideA

ド「な、何とか出れた…」

『…僕は先に行く、ジェミマを待たせてるから』

ギ「まっ、待ってA。…その、ハウスの秘密は後で絶対話すから…だから」

『大丈夫、ママには言わない』

それだけ告げて食堂へ急ぐ

きっと真相をつきとめてから話がしたいんだろう

思った以上に時間がかかってしまった…

『ジェミマ』

ジ「A！大丈夫？お腹痛かった？」

『ちょっとね。でももう大丈夫、医務室で薬をもらった』

本、ありがとうとジェミマの頭を撫でる

僕も夕食の準備を手伝おう

「え…ドンとギルダは？」

…エマ達だ

ノ「食料庫(こっち)にもいない！」

ドン達は何をしてるんだ？…もしや鍵を、

エ「！！ドン、ギルダ
よかった…！てっきり…！」

レ「どこ行ってた？」

ギ「…」

…やっぱりか

ノ「今は目立つ、後にしよう」

うわぁ…レイ怒ってる

ゴッ

ドガッ

夜の食堂から廊下にいても分かるほど鈍い音が聞こえる

ドン、やったなあいつ…

まあコニーの死をわからないって嘘をつかれたらそりゃ怒るか

ド「…俺ちょっと変だ、頭冷やしてくる」

まずい、ここを離れないと

ガチャ

ド「…あ」

遅かったか

『しっ…場所を変えよう』

ここを視た時気付いた、彼ら5人以外の人物

奴に僕の存在がバレてはいけない

ドン達を連れて廊下を進む

『…話は聞いてた。ハウスの秘密も、全部』

ド「なあ、俺達、…そんなに信用出来ないかな」

『それは違う。絶対に、絶対に違う…』

ただ、信じる覚悟ができてなかっただけなんだ

『…僕は戻る、エマ達が追ってくる頃だろうし』

ギ「待って！」

『？』

ギ「一緒に来てくれてありがとう。すごく、心強かった…」

『別に、僕は何もしてない』

…今の言い方ちょっと小っ恥ずかしい感じだったかな

いやでも本当に何もしてないしな…

…もう遅い、早く部屋に戻ろう

明日はきっと、奴が動く