23話 ページ24
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sideA
ノ「内通者は君だったんだね、レイ」
一夜明けて次の日、
ノーマンが
やはり罠をしかけたのは3人
ドン、ギルダ、そしてレイ
まあ結果は言わずもがなレイだったわけだけど
レイはずっと前からスパイで、ずっと前からエマ達を逃がそうとしていた
危険を冒してまでママの
全部、ひとりで…
レイと目が合った時視えたことと、レイの発言は寸分の狂いもなくリンクした
あの日視たのは、レイの人生
厳密には記憶
本来あるはずのない記憶が彼にはある
皆にあって彼にないこと…それがこの脱獄の全ての始まり
レイは人生の全てを彼ら2人の脱獄に投じてきた、と言っても過言ではない
幼いうちから、なんて無茶なやつ…
…情が移りそうになる
まだ僕が出る幕では無い
何よりノーマンには僕の存在を認知させた
今は使うタイミングを見極めているところか
でもどうするんだろう
ノーマンは全員を諦めるのかな
エ「お前かよ！！！」
エマの声が森に響く
これはレイが自白したな
まあエマが大きな声を出すのも無理はないね…
一瞬、空気がピリつく
？何が…
「あら？A、今日はひとりで読書なのね」
『…ママ』
マ「皆と鬼ごっこ、しないの？」
『ずっとは疲れる』
マ「そう…シスターとの鬼ごっこはどうだった？」
『…つまんなかった、僕のこと見つけてくれないんだ』
マ「あなたは隠れんぼが上手だものね」
『でもママは僕のこと絶対見つけてくれるよね
なんで？』
マ「…私は皆のママだからね」
そう言って離れていくイザベラ
バレないようにため息を吐く
僕に声をかけた意図はなんだ…？
単にそこにいたからなのか、僕をも疑っているのか
ノーマンの特定した、という憶測は間違っていたということ？
それかドンとギルダが協力者になったことがバレたか
いやイザベラを視た限りでは気づく様子も、レイからの報告もなかった
多分フルスコアという点で単純に僕を疑っており、レイへの信用はもうないに等しい
レイをまだ手の内に入れておき、且つ自分だけでの制御にシフトチェンジし大きな動きがあり次第切る
手強いな、イザベラ…
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作者名：共感性羞恥 | 作成日時：2023年7月29日 23時
