21話 ページ22
*
sideエマ
「チームで鬼ごっこ？」
レ「ああ、個々での逃走じゃほぼ死ぬ」
「う"…」
痛いとこついてくるけど、レイの言ってる事は正しい…
レ「でも皆の動きは悪くなかった、データは色々手に入れた」
ノ「実際は隊列を組んでチームで逃げる」
「そのための…チームに分けてチームで逃げる鬼ごっこ…」
レ「とりあえず今から隊列の型10種言うから覚えろ」
もう考えてあるんだ！しかも10種も…
あれ
でもそれって
「…耳で？」
レ「できねぇ？」
！！
「楽勝！！」
ノ「より本番に、そしてその後の逃走に即した訓練に変えていこう。その上で、
近く、ドンとギルダを引き入れよう。事情を話して隊列を率いてもらうんだ」
ドンとギルダを…
でも、真実を知って、本当に協力してくれる？
バレたら即死、外の世界はわからない事だらけ
ボロが出る可能性も捨てきれない
本当に、真実を話していいのかな…
ノ「この10日あまりでママの手の内が見えてきた」
「どういうこと…？」
ノ「結論から言うと、ママは標的が僕ら3人
正確には、エマと僕にレイが加わったことを既に特定できていると思う」
「特定？見当や疑いじゃなくて？」
ノ「特定だね」
「どうしてそう思うの？」
ノ「色々あるけど、わかりやすいのはシスターの使い方かな」
標的を特定できていなくて且つ特定する気があるのなら、疑いをかけた年長者5人をマークしないというやり口はありえない
けれど、ママが実際シスターにさせている見張りは終始あくまで全体の監視の強化
ノ「もしやと思って見てきたけれどそれがもう10日以上続いている。
ママは特定する気がない、そのうえで僕らを好き放題動かしている。
でもそれもまたおかしいでしょ？」
「うん…
だったら最初の
ノ「ね」
ママは特定したかったけど、今はするつもりがない…それは既に特定を済ませているから？
「けどどうやって？
発信器からはなんの断定もできないはず…
それに特定してるからって好き放題動かしておくなんて…」
レ「既にほかの見張りがそばにいたら？」
他の…見張り…？
レ「ノーマンが言いたいのはそういうことだろ」
ノ「シスターにマークさせるまでもない
多分、子供達の中に内通者がいる」
内通者…？
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作者名：共感性羞恥 | 作成日時：2023年7月29日 23時
