バイオレットフィズ (ページ3)

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2話ページ3

*
sideレイ

「…あんな顔、初めて見た」

いやくっっっそ可愛いななんだあの顔頬にキスするくらいであんな真っ赤になっちまってどうすんだよこの先(?)

ノ「随分積極的みたいだね、レイ」

くすくすと笑いながらこちらを見るノーマン
つい先程弟妹たちの手伝いが終わったようだ

「頬にキスくらい挨拶程度だと思ってたんだけどな」

ノ「Aには刺激が強かったんじゃない？」

ふーん

「じゃあ慣れさせるか」

ノ「え」

「あ」

やべ、声に出てた

ノ「それって、Aにたくさんキスするってこと？」

僕はそんなこと一度もした事がないのに？とノーマンが真顔で詰め寄ってきた

くそ面倒なやつに捕まったと先程の自分の行動に後悔する

何を隠そうこいつはA厄介オタク

ノ「確かにAの反応が可愛くてたくさんキスしたくなる気持ちは分かる｡でもそれってレイだけってことでしょ？それはフェアじゃないし頂けないかなと僕は思うんだけど」

「あーあーあーキスでもなんでもすりゃいいだろ勝手にしろ」

こうなったノーマンは止まらない

朝からこれは少々きついので軽く受け流すことにする

「じゃあ俺は先に行ってるからな」

ノ「あっちょっと！」

待ってよ！という制止の言葉に知らないフリをして足早に朝食の準備に向かった