１２話 寝床 ページ14
さて……どこで寝よう…
気づけばAの周りには、1番隊隊長マルコと12番隊隊長ハルタと16番隊隊長イゾウの3人しか起きている者はいなかった。
Aは甲板に雑魚寝しているクルーを踏まないように注意しながら、ハルタの元へと駆け寄った。何故ハルタなのかと言うと、A曰く彼には親しみやすいオーラが出ているからだとか。
『Excuse me…ではなくて、すいません。』
「それ、何語なのー？」
ハルタは”英語”に目を丸くした。マルコもイゾウも興味を引いたのか目線をこちらに向けた。
『”えいご”、です。わたしの、くに、ことば。』
「へぇ〜…Aの世界は国によって言葉が違うんだ！？」
「国によって言葉が違うなんて、ややこしそうだねい。」
「海賊じゃ世界中航海するからなぁ。」
ハルタに続いてマルコとイゾウも驚きを口に出した。
Aはハルタ達の言葉の意味を半分も分かっていなかったので、
『……ははっ、そうですね？』
困ったように笑って曖昧な返事を返した。
勿論、隊長達がそれに気付かない筈もなかったが。
それにハルタは何となく話を変えようと首を捻り、飲みかけのジョッキを置いた。
大分呑んだのか、頬がほんのりと紅く染まっている。
「そういえばA、何か用があったんじゃないの？」
『あ、はい…』
気まずそうにチラチラと、マルコとイゾウを見るAに二人は怪訝そうな顔をした。
言いづらいことなんだと二人は察するが、ハルタは基本何でも言いたいことははっきりという性質らしく、
「なにー？トイレ？それともお風呂？」
その言葉にAはギョッとした。
『No！！…ちがい、ます！』
なんてデリカシーのない人なんだ！
…と、その時のAは思った。
だが、ハルタには何故はっきりと言わないのか、違う言語も混じった大声を出されなければならなかったのか全く理解不能だった。
「なにさーー。」
若干不機嫌になったハルタに、イゾウとマルコがたしなめた。
「女性には言いずらいことも、はっきりと言われたくないこともあるんだよ。」
「そうだよぃ。お前のそのはっきりとモノをいう性格は良いが、時と場合を考えろよぃ。」
…特に着替えとか、あとスリーサイズも訊くのはNGらしいよぃ。
『………。』
「蛇足」、とはこの事か。
『もう、いい、です！』
Aは真っ赤になった顔をしながら、去っていった。
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ゆめ - 自分のペースで無理をしないよう頑張ってください！私はこの作品が大好きなのでいつまでも待ってます！ (2018年4月11日 23時) (
レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
coron(プロフ) - 祈月さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しい限りです。これからはできる限り早いペースで更新する予定です！よろしくお願いします。 (2018年3月6日 1時) (レス) id: bb24071962 (このIDを非表示/違反報告)
祈月 - あの、もう更新はしないんですか？面白いので勿体無いと思います。頑張ってください！ (2018年3月5日 23時) (レス) id: d78c6d23c5 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま(プロフ) - Rinrinさん» いえいえ、私もたまにあります笑 (2017年10月22日 20時) (レス) id: 0907e86698 (このIDを非表示/違反報告)
Rinrin(プロフ) - 間違えて２回も同じコメントをしてしまいました。すいません。 (2017年10月22日 20時) (レス) id: 496abde9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：coron x他1人 | 作成日時：2017年8月19日 0時
