第73話ローグタウン１７『ごめんね？騙すつもりはなかったんだ。』 ページ26
やっぱり何でもないです。と断りまた話を続けた。
｢生存率が０％だと思われましたが、当時海軍中将のミルクさんがAさんが見ている写真に写っている生き物を見つけたんです。ですが、その生き物が急に海軍に攻撃して来たそうです。軍艦が11隻も沈められ一時騒然となったようですが現海軍大将青雉さんが止めてくださったようです。そして、事件の引き金となった生き物は｢不思議な生き物｣とされ政府に保護されるようになったらしいんですが、、｣
『一週間前に脱走した。』
｢……はい。そうみたいですね。｣
では、私は仕事があるので。と退出しようとしたところを、呼び止めた。
『ねえ、たしぎちゃん。』
すると、ドアノブに掛けた手を止めてこちらを振り向いた。
｢どうしました？｣
不思議そうに小首を傾げている。たしぎちゃんみたいな可愛い子しかそういうこと出来ないよね。私なんかがやってもキモイと言われるのがオチだ、、
言いづらい。すっごく言いづらい…。私が新聞に記事にされているコロを知っていてこれからの旅を一緒にしようとしている事なんて...。けど、後々バレるとすれば罪悪感が半端ない。
『たしぎちゃんはさ、その〜、どう思ってる？この記事に関して。』
おそるおそる顔を上げて顔色を伺ってみると、、
私に真っ直ぐな瞳が向けられていた。
｢私は、こんなこと言ったら駄目なんでしょうけど正直その生き物が可哀想かなって、。同情とまではいきませんが、...政府や我々海軍がしてしまったことに責任があると思っています。なので、捕まえたくは無いです。｣
驚いた…。予想より180度反対の意見だったから。
＿なら、私が今からしようとしてる事。言っちゃっても良いよね…。
『たしぎちゃん。よく聞いて。海軍の人達には恩があるから悪いとは思ってるけど、私、その生き物と一緒に旅するよ。止めても無駄だからね？それに実は分かってるんだよね、。……ほら、早く出てきなってば。……コロ。』
｢！？｣
途端、ｶﾞｯｼｬｰﾝと窓カラスが割れる音がして例の不思議な生き物が入ってきた。
｢気づいていたクセにフリをしていたなんてオレっちのハードボイルドなハートにヒビが入ったじゃないか｣
不貞腐れたような顔をしてそう呟いたのはコロ。
ﾀｼｷﾞ｢え！？Aさん。どういう事ですか！！｣
たしぎちゃんが抜いた刀の矛先が私達に向けられた。
『ごめんね？騙すつもりはなかったんだよ。成行きかな...。』
第74話ローグタウン１８『なんか裏切られたような気分です...。』→←第72話ローグタウン１６『信じられんよ』
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Rinrin(プロフ) - Rirykaさん» ありがとうございますっ！続き頑張りますっ！ (2017年9月3日 10時) (
レス) id: 496abde9e0 (このIDを非表示/違反報告)
Riryka(プロフ) - Rinrinさんっ！続編読ませていただきましたっ！めっちゃ気になりますっ！頑張ってくださいっ！ (2017年9月3日 10時) (レス) id: 342d566b7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rinrin x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 0時
