第68話ローグタウン１２『海賊王の処刑台』 ページ21
ふと、思いついたような顔をして青雉の顔を見つめるA。
『ね、クザンさん。一口食べる...？』
小首を軽く傾げて問うその癒しい姿に、
ｸｻﾞﾝ｢ありがとうね。Aちゃんは優しいね｣
そう言い、パクッ…と小さくストロベリーの部分を食べた。口の周りに付いたストロベリーをペロリ、とその長い舌で舐めとる。
その姿にAは、思わずポーーっと見とれてしまう。
なんてゆーか……その…エ、ロい。
クザンさんって大人の色気パないよね。
ｸｻﾞﾝ｢ん？どうしたの？Aちゃん。｣
視線に気付いた青雉は声を掛けた。
慌てて顔を背けるA。
『な、何でもない！』
その様子を疑わしげにジ〜ッとみる青雉。
ｸｻﾞﾝ｢...もしかして、変な事考えてた？｣
ドキリ...
余りに当たりすぎている言葉に、ビクッと肩を上げるA。
ｸｻﾞﾝ｢アレ？もしかして図星？｣
そう言ってからかうようにAの顔を覗こうとする。
……が、
『お、お前と一緒にすんなっ！！』
そう一喝するとまた走り出したA。(というか逃げた)
やれやれと呆れながらもAの後を長い脚で追いかける青雉だった。
...
『はぁ...もう勘弁してぇぇー〜』
それは青雉のセリフだろう、と突っ込みたくもなるところだがひとまず置いておいて…
此処はかつて海賊王が処刑された場所。処刑台の目の前だ。
アイスを食べる口も止まり、処刑台の上から下からを舐めるように見るA。
『ここが...エースのお父さんが処刑された所、か……』
ｸｻﾞﾝ｢アイス溶けてるよAちゃん。｣
『なっ！？』
見聞色が無意識にも使えているにも関わらず、相変わらず分からない気配。気付くと隣に居た青雉に驚いてアイスを落っことしそうになる。
ｸｻﾞﾝ｢そんなビビんなくてもいいじゃん。...にしても、此処に何か思い入れでもあるのー？｣
ギクッ……
『い、いや私は無いよ！！ナイナイ！！無いから！！』
嘘はついてない。思い入れがあるとしたら赤髪とかおじいちゃん、もしくはエースぐらいだし...
ｸｻﾞﾝ｢全力で否定するんだね………ま、訊かないさ｣
昔を懐かしむような調子で話す青雉にAは何も言えなかった。
その後、再び海軍基地に戻って青雉の能力ではしゃぐAだった。
ｸｻﾞﾝ｢(ホント、我儘で身勝手なとこガープさんに似てるなぁ)｣
ﾓﾌﾞ達｢(頼むからこれ以上大将をこき使うの止めてくれぇ)｣
切実に願った。
第69話ローグタウン１３『ガープの話in食堂』→←第67話ローグタウン１１『アイス』
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Rinrin(プロフ) - Rirykaさん» ありがとうございますっ！続き頑張りますっ！ (2017年9月3日 10時) (
レス) id: 496abde9e0 (このIDを非表示/違反報告)
Riryka(プロフ) - Rinrinさんっ！続編読ませていただきましたっ！めっちゃ気になりますっ！頑張ってくださいっ！ (2017年9月3日 10時) (レス) id: 342d566b7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rinrin x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 0時
