最近炭治郎の様子がおかしい件について 2 (ページ1)

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煉獄さん編ページ1

｢俺は俺の責務を全うする!!

ここにいるものは誰も死なせない!!｣

力強い声が辺りにこだまする

…そしてその直後辺りは煙と爆風に包まれた

辺りの煙が晴れるとそこには腹を突き抜かれた煉獄さんの姿があった

私は一瞬頭が真っ白になってしまったが炭治郎の

｢煉獄さんの為に動けーｯｯ!!｣

という声にはっとなり急いで駆け出す

だが鬼は日が上りはじめたのに気がつき

腕を引きちぎって森の中へと姿を消していった

その時炭治郎が何かを言っていたが今の私に気にしている余裕はない

｢煉獄さん!!｣

私が駆け寄ると煉獄さんはどこまでも暖かい笑みを浮かべていた

そして炭治郎に最後の言葉を残すと私の方を向いた

｢A少女｣

煉獄さんが優しく私の名を呼ぶ

…本当はあの時何も出来なかった私に煉獄さんに名を呼んでもらう資格はないのに…

｢ごめんなさい、私はあの時たいした怪我もしていなかったのに煉獄さんに加勢することが出来ませんでした

私は…私は…｣

そこまでいうとうまく言葉が出なかった

言いたいことはたくさんあるのに喉につっかえて言葉が出ない

きっとこんな姉では無一郎も幻滅してしまうだろう

もしかしたら一生弟を見つけられないままになってしまうかもしれない

だからあの時の無一郎はあんなに責めた口調だったのかも知れない…

そこまで考えているとまるで私の考えを読んだかのように煉獄さんの声が聞こえた

｢A少女、よく聞きなさい

君はすごい子だ、血の繋がっていない弟の為に命をかけることのできる優しい子だ

だから、自分を責めるな

弟はきっと見つかるさ、俺はもうこの目で君達姉弟の笑い会う姿を見ることは出来ないが

きっといつの日にか笑い合える日がくる、だからその日まで己の炎を燃やせ｣

煉獄さんはそういって優しく笑うと目を閉じ息を引き取った

本当にこの人はすごい

私の考えを読んで、欲しい言葉をくれる

私は煉獄さんのような人になりたい

いや、ならなければならない

なぜなら私達は引き継いで行かなければならないのだ

この人の意志を…

想いを