16-8 ページ29
翔太side
辰哉からAを受け取ってしばらく背中をさすると寝てくれた。
あんだけこーじくんこーじくん言ってたのは、康二が帰ってこない夢を見たかららしい。
今日は康二早く家出るはずだから、これでAが起きないうちに出れるといいんだけど。
そーっとリビングのドアが開いて康二が顔を覗かせた。
康「A寝てる？」
翔「大丈夫、だから今のうちに行け」
こそこそ話す。ほんとに起こすなよ。
康「じゃあ行ってくるな」
朝ごはん食べていくことを諦めた康二が静かに出ていこうとする。
『…こーじくん…？』
何か気配を察したのかAが起きてしまった。
あ、って思った時にはもう遅くて。
『こーじくん、いっちゃやだっ』
って俺の上でバタバタして康二に手を伸ばす。
まじか、やったわこれ。
Aまだ寝ぼけてるから今のうちに行けって照が言うけど、必死に自分を求めるAの姿を康二は無視することはできなくて。
康「よしよし、こーじくんやで、ごめんごめん、寂しかったなあ？」
俺からAを抱き上げてしまった康二。
それ出れないの確定だからな？
Aを抱きしめながらほんまに行かないとやばいって慌てだす康二に、離れようとしないA。
熱あんのにすごい力なんだけど。
無理矢理康二からAを引き剥がして、早く帰ってくるからなって自分まで泣きそうな康二を送り出す。
『やだ、こーじくんんん』
Aにしては珍しくギャンギャン大きな声で泣いてる。
翔「ごめんな、今日は俺と一緒にいよ」
『こーじくん…』
拒否しないで？俺が悲しくなる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 659人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
江(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです…>_<コメント、とても励みになります！！これからも更新はしていくので楽しみにしていただけると嬉しいです！ (2020年10月11日 23時) (
レス) id: e57f0e2a57 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - ほんとにお話面白くて好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: c539d6191c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：江 | 作成日時：2020年7月26日 23時
