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辰哉side
その言葉通りAは時には損するぐらい、優しすぎるぐらいに優しく育った、と思う。
人を思いやる心を持った、包容力のある人に。
そんなだから俺はずっと一緒には居れなかったし、Aのためになること全部できてたかといえばそうじゃなかったけど。
つらいとき、しんどいとき、Aが一番に頼って甘えてくれたのはなぜか俺で。
体調悪いときのうるうるした目も、しんどいって辛そうな顔も、悩んで泣きそうな表情も、俺が一番見てきたかもしれない。
派手に転んで弟に連れられてきたときまで泣いてなかったのに、俺を見た瞬間泣き出したこと。
学校行きたくないなぁってこっそり打ち明けてくれたこと。
あんまり泣かない子だったから我慢させてるのかなって思ってた分、俺の前では素直に甘えてくれるのが嬉しかったし、俺がAの一番に頼れる人であろうと思ってた。
もしかしたら今のAにはもう、家の外に頼れる人、弱音を吐いて甘えられる人がいるのかもしれない。
けど、俺は変わらずAの一番の味方で、一番甘やかす人で、助けてあげられる人でいたいなって思ったり。
そんなことを考えながらAを眺めて、また見にくるな、って部屋を後にした。
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江(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです…>_<コメント、とても励みになります！！これからも更新はしていくので楽しみにしていただけると嬉しいです！ (2020年10月11日 23時) (
レス) id: e57f0e2a57 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - ほんとにお話面白くて好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: c539d6191c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江 | 作成日時：2020年7月26日 23時
