ぬくもり_2

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翔太side

亮「Aー、着替えた？入るよー」

亮平も一緒に部屋に入る。


Aはもう着替えてベッドで横になってて、

『あー、りょーちゃんも来たの？』

亮「うん、これで冷やしなね？」

って目を濡れタオルで覆ってやってる。


亮「今日はさ？寝不足だし雨降りそうだしで頭も重くて、余裕ないのに自分の大事にしてること否定されちゃって。ちょっとイライラしちゃっただけだもんね？」

『さすがりょーちゃん、私のことわかってる』

通じ合ってる様子。


俺いらなくね？って思ったけど、

『しょーたくんももうちょっといてよ。お話ししよ。』

なんて言われたら部屋を出る理由もない。


『あとね、私、人と比べられるの嫌なの。』


Aは我が家でも唯一の女の子だったから比べる対象がいなくて。

俺らも兄弟が個性豊かなおかげであんまり同級生の他の子とか気にせずAはAって感じで育ててきたから、確かに比べるってことなかったかもしれない。

だから余計に、俺らが○○ちゃんはできてるって比べてショックだったのかなって。


「あー、もう、ごめんって。わかったからな？もう比べないから」

胸にしっかり刻み込んでおこう。

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