ぬくもり_2

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康二side

そして、ついに。


『じゃーん、こーじくん、どお？』

俺の目の前でくるくる回るA、いやお姫様。

ふわっとした袖に、キラキラふわふわのスカート。ドレスの淡い青がAの白い肌を際立たせてて。

俺がやったくるくるの髪もドレスに合っててほんまにどこかの国のお姫様みたいや。


どうしよ、かわいすぎて言葉が出てこん。


『どーお？かわい？』
「っかわいい！似合っとるな〜、お姫様や！」

かわいい、綺麗、かわいい。


あ、せや、写真写真。

慌ててカメラ取り出して調節して。今日の俺の役目はこれや。


はーいA回って〜

そうそう、ちょっとこっち向いて、目線ちょーだい
いいよー、かわいい！

シャッターを切る。


何枚か撮ったところで、なーちゃんさっちゃんも登場。

ドレスを着た小さいお姫様が3人。


「…おにいちゃん、だれ？」

あ、そういえば初対面やったわ。

『こーじくん！おにーちゃんだよ！』
こーじくんはね、おもしろいの！


「Aのおにーちゃんのこーじやで！今日はみんなのお写真いっぱい撮るな？」

『こーじくんは、かめらまんさんなんだよ！』

「そうなんだー！すごーい！」
「じゃあさじゃあさ、おしゃしんとるひと？」

康「せやでー、お写真とるお仕事！」


なーちゃんとさっちゃんは初対面の俺にもすぐ懐いてくれた。ちっさい子ってええね。

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