ぬくもり

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翔太side

この日もきちんとお風呂あがりに保湿する。

手であっためながら水分が逃げないようにしっかりクリームで蓋をして。俺の手にすっぽり収まってるAの顔、かわいい笑


ぷるぷるもちもちの肌はずっと触ってたいけど、触るのも肌によくないって早めに切り上げる。



Aとラウを寝かしつけた亮平が戻ってきて、リビングに兄たちが全員揃った。


さて、お説教しなきゃ。

「ちょっとみんな集合」

大「え、なになに？」
照「翔太怖いんだけど」

って言う声は無視。俺は怒ってる。


「みんな、Aとラウの肌ごしごししてるでしょ」

早速本題を切り出すと、みんなきょとん顔。


「だーかーら、Aとかラウの顔洗うときごしごしこすってるでしょ？」
俺聞いたんだから。いつもお風呂入るとき顔ごしごし洗うって。

って言うと、みんなようやくわかった様子で。


康「俺は優しく洗ってんで？」

じゃあ康二は許す。


俺前から言ってんじゃん、肌は擦るのがダメなんだって。やさしく洗わないと。

お前らの肌は知らないけど、Aとかラウの肌はそういうのが将来に影響すんだからな


大げさでもなく、人の第一印象ってやっぱり外見で。中でも肌って自分次第でどうにもなる、手間をかければかけるだけ応えてくれる部分だから。

だからこそ、まだ自分でできないAとかラウの肌は俺らが守らないといけないんだって。


俺が熱く語ってるのを若干引き気味に聞いてる兄弟たち。ことの重大さ、わかってる？


普通男ばっかの家だったらないであろう導入液、美容液とか、パックまで揃ってるから使いたい放題なのに。


どうして俺がこんなに美容にうるさいかというと、化粧品の会社で働いてるから。

我が家の洗顔料とか化粧水とかそういうのは一式俺の会社のものを使ってる。

普通に10人もいたら使用感のサンプル数得られるし。なにより俺自身一番いいものだって信じてるからこの会社にいるようなもんだし。

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