ぬくもり

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Aside

『…にいちゃんたち、こないねえ…』
ラ「にぃちゃん…」

みんなとばいばいするこーえんにきても、いつもいるおにいちゃんたちがいない。いつもはぜったいだれかいるんだけどなぁ…


『ちょっとまってみようか、ラウちゃん、あそぼ！』
ラ「うん！」

ラウとこーえんであそんでまってみることに。

ぶらんこして、すべりだいして、すなあそびして、ぜんぶしたのに。


『うーん、こないねぇ…』

やっぱりいない。おうちでなにかあったのかなってしんぱい。


『ラウ、ねーちゃんとかえろっか』
ちょっとくらくなってきたからふたりでかえろう。


ふたりだけでかえるのってはじめてで、ちょっとこわい。いつもいわれるから、しんごうがあおになったら、みぎ、ひだり、みぎで、てをあげて。はー、どきどきしたぁ。



おうちはまだくらいままだった。だれもいないのかな。

ぴんぽんしてもだれもでてこないしきこえない。うーん、どうしたんだろう…

ラウとふたりでそとからみてもカーテンしまっててわかんない。

かぎもってないし、どうしよう、どうしよう。


つかれちゃったからふたりでドアのまえにすわる。おにーちゃーん…

ラ「おうちぃぃ」

ラウちゃんないちゃった。

『ねーちゃんいるからね、こわくないよ、もうちょっとまってみようね』

くらくなってほとんどみえなくて、ないちゃったラウをすわりながらだっこしてみる。

ラ「…さむい」
『ねーちゃんのぶれざーきていいよ』

さむかったからだっこしてぶれざーきさせてあげて、せなかをとんとんしてあげるとねちゃった。

にーちゃんたち、だいじょうぶかなぁ…。Aたちのこと、やになったのかなぁ。みんなでどっかいっちゃったのかなぁ…。


きのうねるまえにじゅーすのみたいっていったからきらいになっちゃったかな、わがまませずにすぐねればよかった、なんておもった。もうわがままやめよう。


おうちのまえをおっきなわんちゃんがきて、ほえてたけどラウちゃんはまもらなきゃって、Aおねえちゃんだからってラウちゃんをぎゅーってした。

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