ぬくもり

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照side

運転にも慣れてきて口出しすることも少なくなってきたから音楽でもかけることに。最近ハマってる流行の歌。

『え、これ私最近ずっと聞いてる！』
ひーくんも好きなの？

「うん、なんかめっちゃ好き」

『わかるー、なんか不思議なリズムだよね、これ。くせになる』

って喋る余裕も。



ドライブといえば。

「そういえばさ、こないだ辰哉とちょっと遠出したの。
あいつ助手席で絶対寝ないって言うくせに30分で爆睡」
しかもバラードに曲変えんの

っていうエピソード。


翔「辰哉マジそれはない」
亮「だったらせめてアゲアゲな曲ね」

って運転手側が集まる車内では非難の嵐。共感しかない。



しばらく車を走らせて、着いたのは海。

季節外れでガラガラの駐車場に停める。

初心者は駐車手こずるから、スペースある駐車場がいい。海なら季節外れだし駐車場空いてるだろうって全部計算のうち。


まあスムーズに、とはいかないけどなんとか停められて。

『あー、ちょっと左寄っちゃった』

「それはね、バックに切り替えるんのが早いの。もうちょいいってからね」

ってアドバイスも。



『わー、海だ！！』
ってはしゃぐA。後ろからついていく俺ら。

ちょっときてー！
テンション高いAに亮平が近づいて、波と追いかけっこしてる。


康二みたいにいい写真は撮れないけど、楽しそうな二人をパシャリ。


2人を見ながら、

翔「なーんかAが運転してるって不思議な感じ」

「な。なんかおっきくなったよなぁ」

なんて俺らはしみじみ。

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