私が君を選ぶ番3 (ページ4)

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side緑

｢さっきすごかったなぁ｣なんて隣にいる流星に話しかける

流星は｢めっちゃ興奮した！｣なんて小学生みたいなキラキラとした目をしていて、すっごく可愛い

次は長縄跳び
縄が入ったダンボールを持とうとしたら流星が持ってくれた

手持ち無沙汰になった俺は箱の中の縄をいくつか持つ

青｢あんさ…｣

緑｢ん？｣

校庭の真ん中にダンボールを置き、縄をチームごとにおこうとした時やった

流星に腕を引かれ、動きを止められた
不思議だったので流星の顔を見れば切れ長な瞳が俺を見つめる

体育祭は終盤に差し掛かっていたので誰も俺らのことなんて見てへん

まるで2人だけの世界にいるような感じがした

青｢チームリレー勝ったらさ…｣

緑｢お、おん｣

歯切れの悪い流星にこっちも緊張してきて
ゴクリと唾を飲んだ時、｢はよ準備せいー！｣と先生の声がした

その声に２人の世界は現実に戻され、何事も無かったかのように準備をはじめる

流星も終わったあとなんかさっきの続きを言おうともしないでわかれた

校庭では淳太くんが精いっぱい縄を回している
のんちゃんも身長があるからか縄回し係

俺はいくつもの回っている縄を眺めながらさっきの続きを考える

流星はなにを言いたかったんやろうなぁ…

有りもしない妄想をして期待を膨らませるばかり

あっという間に長縄跳びは終わっていて
いよいよ最後の競技、チームリレーやった