〈浅沼晋太郎〉クールな兄に愛され過ぎてマジで困ってます。

§24→うっ………最悪。 ページ25

「はーい！お疲れ様でしたー！」


今日はお兄ちゃんとやってるラジオの収録。


１日ラジオ収録って辛いし………あと何よりも。


『うぅ………お腹痛いっ………』


最悪だ。このタイミングで来てしまうとは。


女の子の日っていうやつですよ。本当にマジお腹痛過ぎて死にそう。


「Aお疲れー！………ってか大丈夫か？顔色悪いけど……どっか痛いのか？」


『え、あ、大丈夫だよ……』


するとお兄ちゃんはおでこコツンをする。


本当は頭じゃなくてお腹なんだけどね……さすがにお兄ちゃんも男だし……言い難い。


マネジャーなら言えるけど………何故か今居ないし。


「熱は無さそうだな〜………本当に大丈夫？あんまり無理するなよ」


『う、うん。ありがとう』


やばいっ………立つだけでもふらつく。


『うゎ……ぁ！！』


「おっと……本当に大丈夫かよ！？」


めっちゃ今危なかった……お兄ちゃん居なかったらぶっ倒れてた。


でも………。


『わっ…………』


体力の限界でついには倒れてしまったのだ。


女の子ってそんな強い生き物じゃないのに………。


「おぃ、A！？しっかりしろっ！！」


まわりのスタッフさん達もザワザワし始めた。


「Aを楽屋まで連れて行きます！」


「晋太郎さん、お願いします」


お兄ちゃんは軽々と私を持ち上げお姫様抱っこ。


こうして急いで楽屋まで戻ったのだった。

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