〈浅沼晋太郎〉クールな兄に愛され過ぎてマジで困ってます。

§14→やらかしたぁぁ！！ ページ15

キ、キスなんて……した事ないからどうやればいいのか分からない！！


「ほら？Aちゃーん？」


くっ………！！お兄ちゃん、私で遊びやがって……！！


あぁぁぁぁぁぁ！！もうやってやる！！


私は背伸びをしながらお兄ちゃんの口にチュッと優しくキスをした。


恥ずかし過ぎて思わず顔真っ赤にしてしまう。


『ど、どぅ……お兄ちゃん！！私キスしたから！』


普通兄妹でこんな事やるかよって今も思ってしまった。


お兄ちゃんは笑って話しかけた。


「ってかさ、お兄ちゃん……口にしてって言った……？」


あ。言ってない…………。


『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ！！』


「ははっ！！本当にAったら可愛い〜！まさか口にキスするなんてね！しかも目つぶっちゃって！」


どうしよう。本当にやってはいけない事をやらかした。


お兄ちゃんがこんな急に病む訳ないし！！


この馬鹿兄ちゃん……アンタ確信犯かよ！？


「これはマネジャーや鷲崎くん達に報告だな〜」


『え、ダメッ！！絶対ダメだって！？』


こんな罠に引っかかるなんて……私馬鹿過ぎるよ。


「……でもありがとな。お兄ちゃん嬉しい」


大きな手で頭を撫でてくれる優しいお兄ちゃんが私は誰よりも好きだった。


『さ、さぁ！私舞台図書かないとー』


「おっ！照れ隠しか！」


『うるさいっ！！』


いつもツンツンしてる私だけど…。


内心すごく嬉しかったんだよ───

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