75.村上side ページ25
1時間ほどしか経っていないのに、ヨコが目を覚ました
もう少し休んでほしいと思ったけど、本人が寝えへんと言うならしょうがない
だけど、目覚めたヨコはどこか不安定で自分を嫌いになったかなんて言い出した
確かに病院を抜け出したことはあかんことやけど、それでヨコを嫌いになったりはしない
それほどまでに追い詰められていたヨコに気づけなかった自分が悔しい
あんなに傍にいたのに、俺はヨコの何を見てたんやろう
そう自分を責め始めていたとき、すばるがヨコを抱きしめた
そんな姿を見て、頭でごちゃごちゃ考えんと素直に伝えればそれでええんやと気づいた
それがすぐにできるのがすばるのすごいところ
お陰でヨコも落ち着いて、不安な言葉を口にしなくなった
大「信ちゃんたち机の上とか片付けといてよー、もうできるでー」
村「もう片付いてるでー。いつでも大丈夫や」
丸「おしっ、できたー！裕ちんは僕が作った雑炊なー、これなら食べれるやろ？」
横「食べれる」
丸「よかった。あっ、無理して食べんでええからね」
渋「大倉腹減ったってー、まだぁー？」
大「はいはいもうできましたー。みんなは大皿から適当に取ってってや」
錦「うまそー。からあげやん」
大「これならみんな文句ないやろ」
安「大倉ありがとー」
みんなが揃って安心したのかヨコの表情も穏やかになっていった
7人だけでご飯作って食べるなんてなかなかないし、何よりこの空気感が心地よくて気づけばみんな笑顔になっている
くだらないことでゲラゲラ笑って、いつまでたっても色あせない昔話をしているのが楽しくて、時間がたつのも忘れていた
ふと時間が気になって時計を見るともう深夜と呼べる時間になっていた
村「ヨコ、もうこんな時間や。そろそろ休まんと」
横「・・・・わかった」
楽しそうに笑うヨコの顔が一瞬で寂しい顔になった
このまま楽しい時間を過ごさせてあげたかった
だけど、未来の楽しい時間を奪わないために今我慢することを選んだ
そうすればきっと、今よりも楽しい日々が待ってるから
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紫織(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうすっかり愛読者です(笑)次回更新も楽しみにしてます！ (2017年9月16日 23時) (
レス) id: 51e4251fb2 (このIDを非表示/違反報告)
YOUMI(プロフ) - ゆうかさん更新ありがとうございます☆胸が痛くなる展開もありますが∞さん一人ひとりの形の違う優しさがお話に溢れていて読んでいるとPOWERをもらえる気がします！仕事に追われて心折れそうな時暑くてバテそうな時にPOWERを貰ってます！ホントにありがとうございます☆ (2017年7月25日 0時) (レス) id: 2f3bfe6b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうか | 作成日時：2017年7月14日 21時
