66.横山side ページ16
なにもかもが嫌になった
治療を受けても、受けなくても何も変わらない
ずっとこの病室に閉じ込められたまま
何のために生きているのかわからない
昨日自分に起こったことが恐怖になって、また同じ苦しみが襲ってくるんじゃないかと不安でたまらない
先生は熱が下がったことによる不整脈だって言ってたけど、治療を続ける限り同じことが起こるのは目に見えている
そんなんやったらもうええ
どっちにしても苦しいんやんけ
だから、もうここにいる理由はない
そう思うと自然と体は動いていた
腕に刺さっている点滴の針を抜いて、必要な荷物をまとめた
入院する日に来ていた服が引き出しに入っていたからそれを着て、顔を隠すために帽子をかぶった
針を抜いた腕がジンジンと痛み、服から血が滲み出ている
いっそのこと体中の血が流れ出てしまえばいい
止まることのない血を気に留めることもせず、俺は病室を出て行った
誰かに見つかるかなと思ったけど、案外すんなりと抜けだすことができた
みんな、俺のことなんかどうでもええねん
もう、どうなったって・・・
さて・・・これからどうしようか
.
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紫織(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうすっかり愛読者です(笑)次回更新も楽しみにしてます！ (2017年9月16日 23時) (
レス) id: 51e4251fb2 (このIDを非表示/違反報告)
YOUMI(プロフ) - ゆうかさん更新ありがとうございます☆胸が痛くなる展開もありますが∞さん一人ひとりの形の違う優しさがお話に溢れていて読んでいるとPOWERをもらえる気がします！仕事に追われて心折れそうな時暑くてバテそうな時にPOWERを貰ってます！ホントにありがとうございます☆ (2017年7月25日 0時) (レス) id: 2f3bfe6b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうか | 作成日時：2017年7月14日 21時
