00.劇場に咲く花 ページ1
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・ とある大劇場にて
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―――・・・神よ、私の懺悔に耳を傾けて。」
舞台で、物語を演じる女優。
渡された台本には書かれていない言葉を
芝居として唱えながら、漆黒に染まった真実を打ち明ける。
紅華
「私は星の数ほどの生命を・・・。」
観客は、舞台の台本だと思って静かに観劇する。
悲劇の物語から始まった絵のように美しい光景であるけれど
それと同時に、心が震えるような不思議な感覚に出会う。
誰もがその正体を知らない。
演じる女優の実力なのだと信じて、舞台に目を向ける。
紅華
「私はこの名前に従い、紅い華を咲かせましょう。
―――・・・女優は、鋭く輝く包丁を自分の心に向けると・・・。
劇場に、色鮮やかな紅い華が咲き誇る。
その中央に眠る美しい人形の魂は儚く散る。
儚く美しい悲劇が、物語の幕を開いた。
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・ 私は黒の組織。
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宝城 紅華
(本名:月宮 紅華)
♪.舞台の世界では、誰もが知っている大女優である。
妹のAが組織の人質になっており(本人は知らない)
妹を守るために黒の組織の一人として協力するようになったのだけど
耐え切れなくなり、自らの人生に終止符を打った。
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・ その後
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『Aの命はないと思え』
一通のメールが、物語を大きく変えてしまった。
たった一人の娘を守るために、組織から逃げようと遠くへ逃げた。
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作者名:村崎紫苑 | 作成日時:2015年4月17日 11時