彼が私のカレシです。【∞ 紫】 (ページ5)

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＊バスケ部でのカレシページ5

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ｷｭｯｷｭｯとシューズの擦れる音と、

「カッコイイー！」というような女の子達の歓声が聞こえる体育館。

今日は普段ならバイトがある木曜日なんだけど

バイト先が入っているショッピングモールが改装工事になってお休み。

この機会に部活でも見に行こうかなーと思ったら、まさかこんなにモテモテだとは……

『キャーー！！！村上くんカッコイイ！！！』

『すごーい！ドリブル速ーい！！』

『タオル受け取ってもらえるかな… 』

『あ、ドリンク差し入れしよー！』

なんて、村上にときめく女子達。

「実はあの人、私のカレシなんだぜ…」っていう優越感と、

「人の彼氏でドキドキしないで…」っていう嫉妬心。

幼馴染みの横山曰く、小学生の頃からじわじわモテてたらしいけど

……この様子、絶対じわじわじゃないよね。

ピーっとコーチらしき人が笛を吹くと、部員が全員集まってきて休憩に入る。

周りの女の子達は待ってましたと言わんばかりに、タオルやらドリンクやらを持って駆け寄っていく。

……やっぱり気に入らん。

『村上くん！良かったら使ってください！』

『私のも私のも！！』

村上「あー、ええわ。マネージャーが用意してくれてんのあるし、気持ちだけありがとうな」

『は、はい………ありがとうって言われちゃった！！ヤバい！！』

いや、結局受け取ってもらえてないじゃん。それでいいのか女子達よ……

そんな様子を見ていたら、

ふと、村上と目が合って。

村上「 …え、」

「あ。」

一瞬驚いた顔をして、でもこっちに来るわけでもなく

マネージャーの女の子の方へ行ってしまった。

けっ、なんだよ。結局可愛いマネージャーの方が良いんですねー！