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大「すげー!今日の夜、花火大会だって!」
商店街に貼ってあった花火大会のポスターを指さして子供みたいに喜んでいる大ちゃん。
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桜「見る?あの旅館、確か屋上があったと思うけど・・・、」
伊「お姉さんたちが使うかもね〜。」
桜「うん。だから河川敷になっちゃうけどいい?」
花「もちろん!行こ!それでー、屋台とか回ってー、」
涼「あー!去年もやったね、それ。」
伊「え、そうなの?」
「うん。町の花火大会だったけどね。」
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一昨年の花火大会を思い出す。
花火よりも侑李がきれいだった。侑李ばっかり見てた。侑李がずっと隣にいてくれた。
手を繋いで、私が無理しないようにペースを合わせてくれた。
やっぱり思い出すのはいつも侑李のことで、思えば私の思い出の全てに侑李がいたんだ。
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そこでふっと涼介くんと目が合った。
ほら。やっぱり彼は私の思ってることが全部わかるんだ。
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伊「そういえばさー、浴衣ないねー。」
桜「あー、・・・どうしよっか?」
中「たまにはいいんじゃないかな。
せっかく旅行にきてるんだからやってることが町にいるときと一緒だったらつまんないじゃん!」
伊「確かにー。」
言い出しっぺがゆるーい返事。どうやらそこまで興味はなかったっぽい。
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伊「Aちゃんの浴衣姿見たかったな〜。」
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ぼやきのように聞こえたその言葉は私にしか届いていないみたいだった。
慧のその言葉で、なぜか夜のことを思い出してが大きく鳴った。
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作者名:悠華 | 作成日時:2019年12月2日 18時