伊野尾君 ページ44
A said
伊「彼氏？」
不意に話し掛けられ、反応するまでに時間がかかった。
「ううん。」
伊「じゃあ、・・・友達？」
「うん。」
伊「好きなの？」
「へ・・・？」
何でそんなこと・・・。
伊「彼のこと。」
「ううん。・・・何で？」
伊「そんな風に見えたから。」
『見えた』か・・・・
伊「ねねっ！じゃあ、・・・・彼氏、いる？」
「いないよ。」
伊「好きな人はっ？」
「いない。」
伊「そっかー。」
何なんだよっ！・・・恋話が好きなのかな？
「伊野尾君は好きな人いないの？」
伊「いるよ。」
「へー。・・・・えっ！？」
伊「俺の目の前に。」
「目の前って・・・・私！？」
伊「そう。」
何て言うか・・・聞かなければ良かった・・・。
伊「何時か絶対、好きにさせてみせるよ。」
伊「ところで彼。誰？」
「侑李君だよ。知念侑李君。」
伊「良いな〜。羨ましい！！」
「えっ！？」
突然駄々っ子のように足をバタバタさせ、羨ましがる伊野尾君に、びっくりする。
伊「俺も名前で呼ばれたいっ！！『慧』って呼んで。」
「慧君。」
伊「呼び捨てっ！！」
授業妨害になりそうな声で話す伊野尾・・・・・慧君を、急いでなだめる。
「分かった。分かったから、１回落ち着こ。ねっ？」
伊「うん！」
それからじっと此方を見つめる慧君。
緊張しちゃうじゃんっ！！
よくよく彼の顔を見てみれば、整った顔に、ぷっくりとした唇。
「っ慧。・・・////」
伊「やったー！！！！」
今度こそ授業妨害に・・・・。
先生「どうしたんですか？伊野尾君。」
シーンと静まり返る教室。
皆、ごめんなさいっ！！
先生の強い口調に、慧が今更、やっちゃったー。という顔をしている。
先生「何が『やったー！！』何ですか？」
更に強く言う先生に慧は、怖くなったのか、私の方を見てきた。
先生「水澤さん。何があったんですか？」
私まで・・・・。
慧、絶対に許さない。
「私には分かりません。」
先生「何故ですか？隣の席でしょ？」
「急に『やったー！！』と言ったので・・・・。私もびっくりしました。」
先生「そうですか・・・・。問い詰めるようなことを言って、ごめんなさい。」
ギリギリセーフ。
見事、逃げ切ることができた。
一方の慧は、オロオロしている。
もう知ーらないっ。
．
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悠華 - タイリさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年1月18日 18時) (
レス) id: 9b40416d6a (このIDを非表示/違反報告)
タイリ - 悠華さん» すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: f232c3d28b (このIDを非表示/違反報告)
悠華 - 凄く嬉しいです！！！ (2019年1月13日 15時) (レス) id: 9b40416d6a (このIDを非表示/違反報告)
悠華 - ありがとうございます！！ (2019年1月13日 15時) (レス) id: 9b40416d6a (このIDを非表示/違反報告)
内緒の小話 - 頑張ってください！応援しています！ (2019年1月12日 23時) (レス) id: f232c3d28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠華 | 作成日時：2018年11月14日 15時
