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転校生 ページ43

A said




席替えがあった。




私は、窓側の1番後ろ。




このクラスで、1番遠い席が侑李君。その距離が、何故か私の心の中をかき乱す。



原因不明の喪失感を支えてくれるのは、辛うじて涼介君が同じ班だったということのみ。









そして新しいクラスメイトも来た。




伊野尾「伊野尾慧です!!皆、よろしくね。」


ふわっとした印象の彼は、クラスの女子殆どと、数人の男子の心を奪った。






先生「水澤さんの隣になります。水澤さんは、仲良くしてあげてくださいね。」



えっ・・・。私!?




伊野尾「せんせー。『水澤さん』って誰ですかっ?」


先生「窓側の1番後ろの席の子です。」




伊野尾君は私を見つけると、嬉しそうに駆け寄ってくる。








席に着くと早速自己紹介。



伊野尾「伊野尾慧です!よろしくねっ。」



人懐っこい笑顔だった。

もしかしたら、仲良く出来るかな?




「水澤Aです。よろしくね。」


伊野尾「ふふっ。」







元々人見知りの私にとっては、『転校生が隣の席』というのは、あまりテンションが上がらない。



でも伊野尾君は、楽しそう。


良いなと思った。羨ましいと思った。その元気を分けて欲しいと思った。




いつからだろう。こんなに悩むようになったのは。


いつからだろう。明るい方が、皆と仲良く出来る方が好きと思うようになったのは。





きっと私には分からない。









伊野尾「ねぇっ。」



突然話し掛けられて、少し戸惑う。



「うん?」


伊「教科書持ってないから、見せて。」


「良いよ。」



二人の机をくっ付けて、真ん中に教科書を置く。



伊「ありがとっ。」





ふと視線を感じて見ると、侑李君が此方をじっと見ていた。


手を振ると、ハッとした様子で慌てて前に視線を戻す。




その様子に、思わずふふっと笑ってしまった。



侑李君らしくないけど、可愛い。




侑李君のことを考えると、何故か心が落ち着いて、自然と笑みがこぼれる。











・・・・


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悠華

伊野尾君→←席


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悠華 - タイリさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2019年1月18日 18時) (レス) id: 9b40416d6a (このIDを非表示/違反報告)
タイリ - 悠華さん» すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年1月17日 23時) (レス) id: f232c3d28b (このIDを非表示/違反報告)
悠華 - 凄く嬉しいです!!! (2019年1月13日 15時) (レス) id: 9b40416d6a (このIDを非表示/違反報告)
悠華 - ありがとうございます!! (2019年1月13日 15時) (レス) id: 9b40416d6a (このIDを非表示/違反報告)
内緒の小話 - 頑張ってください!応援しています! (2019年1月12日 23時) (レス) id: f232c3d28b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠華 | 作成日時:2018年11月14日 15時

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