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ただ一つ_______
高校時代と変わったこと
_______君の左薬指にはシルバーリングが輝いていた
**
解っていた筈。
君には、決めた人がいると。
それでも_______
俺の隣で愛し合った格好のまま小さく寝息をたてながら眠る彼女を
「_______Aが欲しい」
どうしようもなく俺のモノにしたくなってしまった。
逢ってしまった時点で、駄目だったのだろうか。
たった一度、体を重ねた。
それだけだ。
何度も経験してきている筈。
こうして女と寝るなんて、一体何度目だろう。
滑らかな頬を、掌で包み込む。
──────愛しい
……なんて、馬鹿げてる?
こんな感情、俺にあったんだな
ちゅっと目の前にある紅い唇に軽く触れる。
「……ん………た、か、ひろ…」
寝ぼけた声で呼ばれた、俺の名前。
たったそれだけで愛しさから笑ってしまう俺は、相当彼女に溺れ始めたらしい。
自己紹介どころか、名前すら互いに伝えていない。
なのに
俺はAの名前を呼んでいた。
Aは俺の名前を呼んでいた。
そんなことすら、気がつかなかった。
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朔藍(プロフ) - naaaaさん» ありがとうございます!私もNissyめっちゃ好きで妄想しながら書いてます笑 (2022年10月23日 15時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
naaaa(プロフ) - とても面白いです!Nissy好きなので妄想しながら読んでます。更新頑張ってください! (2022年10月23日 11時) (レス) id: ab66cc7dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年4月24日 22時