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(貴方side)
───────……やだ
もう、ちょっとだけ───────
「え、……どう、したの」
「あ………」
しまった
私をベッドに寝かせ、離れようとした彼の服を掴んでしまった。
無意識にしてしまった行動に焦りながら彼の服から手を離す。
「ご、ごめん。なんでもない、よ」
「…………」
無言のまま、彼は上げていた腰を下げ、ストンとその場で胡座をかいた。
そして頭に彼の手が伸びてくる。
「取り敢えず寝な。夕飯食べた?」
そう言いながら彼は私の頭を優しく撫でる。
「たべて、ない……」
「じゃあ、薬とかゼリー買ってくるから」
また、いっちゃう、の、か……
「大丈夫。Aが寝るまではここいるから」
「そっ……かぁ」
優しく微笑んだ彼に安心して、頭を撫でてくれている手が心地よくて自然と瞼が閉じていく。
「あり、がとう」
「うん。元気になったら説教だから覚悟しといてね」
「え、説教…」
思わず瞼を上げると、言葉とは裏腹に優しい表情の彼と視線が合った。
「なんで説教されるのかも分かってないんだろうけど」
「……うん」
「でも取り敢えずAは寝て食べて元気になって。Aが元気ないと僕も困る」
「……うん。あり、がとう」
「どういたしまして」
彼の声を最後に、意識は眠りへ落ちていった。
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あーー(プロフ) - ハリネコさん» 朔藍です。宮永はまだまだ出します!他のオリキャラも(作者の気が変わらなければ(笑))これからも読んでいただけると嬉しいです!! (2022年1月26日 23時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ(プロフ) - あーーさん» やっぱ面白かったです!あ、これ私の本アカです。宮永キー人物だ…! (2022年1月26日 21時) (レス) @page34 id: 6af24d38bc (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - ハリネコさん» 朔藍です。ほんっとにコメントありがとうございます!最高の褒め言葉です…! (2022年1月17日 18時) (レス) @page28 id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ - いや、なんかもう最高ですね( ´∀` )b (2022年1月17日 17時) (レス) @page28 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - ハリネコさん» こんばんは、朔藍です。4度目のコメント本っ当にありがとうございます!この作品、なんせ作者の妄想ですので!夢小説ですので!(笑)勇次郎これからも凄いかもです(笑)これからもよろしくお願いします! (2022年1月9日 0時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年1月1日 7時