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(勇次郎side)
なるべく急いで救護テントに向かう。
姫抱きにしているAは苦し気に顔を歪めている。
借り物競争の後流石に救護テントに行くだろうと思ってたけど…行ってなかったの?
何で倒れるまで我慢したの
誰かに言って心配させたくなかったのだろうか。
……倒れたら元もこもないじゃん
Aが我慢したりするから僕にはめちゃくちゃ心配かけてるんだよ
意識戻ったら説教確定
「あのすみません。内田さんが倒れたんですけど」
「え、倒れたの!?こっちよ、こっち!」
救護テントに着き彼女を簡易ベッドに寝かせると、白衣を着ている養護教諭はテキパキ処置をし始めた。
「脱水症状ね。ありがとう、連れてきてくれて」
「いえ。……内田さん、大丈夫そうですか?」
「そうねえ。早く水分を摂らせた方がいいんだけど意識がないのに無理矢理飲ませたら危ないのよね」
「じゃあどうするんですか」
「身体を楽にしておいて意識が戻り次第水分補給してもらう感じかしらね」
「そう、ですか」
こうなるなら借り物競争が終わってから無理矢理にでも救護テントに連れてくんだった
「ここは保健委員の子に任せて内田さんは保健室で寝かせましょう。保健室だけ冷房つけっぱなしにしてるから。なるべく涼しい場所にいた方がいいわ」
「…………」
「染谷君」
「……あ、はい」
「内田さんを運んでもらえるかしら?」
「はい」
立ち上がった養護教諭に促され彼女の背中と膝裏に腕を回し、再び抱き上げる。
簡単に持ち上がる彼女の顔色は、さっきまでよりほんの少し良くなったように見える。
「………倒れるほど無理しないでよ」
小さく呟きながら保健室に足を向けた。
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あーー(プロフ) - ハリネコさん» 朔藍です。宮永はまだまだ出します!他のオリキャラも(作者の気が変わらなければ(笑))これからも読んでいただけると嬉しいです!! (2022年1月26日 23時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ(プロフ) - あーーさん» やっぱ面白かったです!あ、これ私の本アカです。宮永キー人物だ…! (2022年1月26日 21時) (レス) @page34 id: 6af24d38bc (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - ハリネコさん» 朔藍です。ほんっとにコメントありがとうございます!最高の褒め言葉です…! (2022年1月17日 18時) (レス) @page28 id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ - いや、なんかもう最高ですね( ´∀` )b (2022年1月17日 17時) (レス) @page28 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - ハリネコさん» こんばんは、朔藍です。4度目のコメント本っ当にありがとうございます!この作品、なんせ作者の妄想ですので!夢小説ですので!(笑)勇次郎これからも凄いかもです(笑)これからもよろしくお願いします! (2022年1月9日 0時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年1月1日 7時