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首元をくすぐる掠れた声は、いつもと比べものにならないほど弱々しい。
「…い、しき…は……あるの…？」
「………ある…」
「………分かった」
とりあえず夜か明日、病院に引っ張ってでも連れて行こう。そんで今日はもう無理にでも連れて帰ろう。
またもや凛は私に体を預ける形で意識を失った。すぐさまおばさんに連絡を入れれば、ほんの数分ですぐ中学まで車で来てくれた。
意識を失ってはいるものの呼吸は正常。でも明日は絶対病院引っ張ってく。
……もっと早く止めておくべきだった。また倒れてしまう前に止めるべきだった。おばさんもおじさんもそこまで深く凛や冴くんに突っ込まないのは私に信頼を置いてくれているからだと知っている。
二人が無理をする前に私がストッパーの役割を担えると思ってくれていることを、私は知っている。
止めなきゃ。
オーバーワークなんてさせたら駄目だ。
おばさんと2人でなんとか凛を車から部屋のベッドへと連れて行く。ごめんね〜と私に謝るおばさんに、今日は泊めさせてくれないかと私は頼み込んでいた。
凛を1人にしたくなかったから。
凛を見張っておきたかったから。
もし明日にでも目が覚めてすぐさま練習に行くなんて言い出したらすぐに止めたかったから。
凛の体を考えても、それにおばさんの表情を見て、これはキツめに言わないと駄目だと思ったから。
近くにある私の家で一旦お風呂に入って、その間に充電をして満タンにしていたスマホを持ってすぐさま糸師家に行く。
凛の部屋に行けば、部屋主はすやすやと眠っていた。数十分前に見た表情と何一つ変わっていない。
ベッドの横に座り、ズラーーーーーーーっと着ていた友達からのメッセージに一つ一つ返信しつつ部屋を見渡してみる。その違和感に思わず眉間にシワが寄った。凛を運んだときは必死すぎて部屋を見れていなかったけれど落ち着いて見れば今までと随分と変わっていることが分かる。
綺麗に飾ってあったはずのトロフィーも写真も賞状も、今はない。
どこにあるのだろうと少し探してみればコツっと足に固いものが当たった。下に視線を向けてみればそこにあったのは段ボール。
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みじゅまる。(プロフ) - こんにちは。とても素敵な作品やと思いました、自分、あまり日本語得意ではございませんが仲良くしてくださると嬉しゅうございますわ。これからもよう頑張ってくださいませ。ボードに話しかけるのは駄目でしょうかいな？。仲良くしたいです。 (6月28日 19時) (
レス) id: 2b8d2ab93c (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ハロネコさん» いつもありがと (2023年2月27日 18時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハロネコ(プロフ) - すき (2023年2月27日 17時) (レス) @page13 id: 6af24d38bc (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - 乱中 久さん» 千切くんの方もこっちも読んでくださってるのですか…！！！2作とも読んでくださりコメントもくださり本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月11日 22時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
乱中 久(プロフ) - コメント遅くなりましたが、こちらの作品の更新もありがとうございます！朔藍さんの書く軽妙なやりとりがとても好きです。これからも更新見守らせていただきます。 (2023年2月11日 20時) (レス) id: e6695fc53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔藍 | 作成日時：2023年2月2日 21時
