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居心地が良すぎる空間に思わず涙腺が緩んでしまうのをグッと堪える。コイツには多分…いや、絶対。全部俺の考えも筒抜けだろう。
帰国して会いに行った凛にあんな言葉を吐いた挙句凛の夢を潰したも同然の俺の隣に当たり前のように座っていることと 海を眺める横顔から怒りも戸惑いも見えないことが何よりの証拠。
なんでコイツはいつもいつも、居て欲しい時 俺は何も言ってないのに、俺の側にいんだよ。
「…凛のこと、頼む」
「大丈夫だよ」
こんな情けない頼みすら、幼馴染のコイツは優しすぎる柔らかな笑みを浮かべながら頷く。俺が望む答えを返してくる。
今更何言ってんの。今コイツがそう思っていることを俺が手を取るように分かるのと同じで、コイツは俺が思っていることが手を取るように分かるのだからお互い様なのかもしれないと、乾いた微笑が少し漏れる。
それなら、伝わっているのだろうか。
俺にはお前が必要だと。
「てかさ、冬の海って寒すぎない？」
「……たしかにな」
「あ、今日うち泊まる？今日はお母さん仕事で帰って来れないしさ」
「夕飯は何にすんだよ」
「えぇ……大したもの作れないよ…？栄養バランス抜群のやつとか作れないよ…？やっぱ泊まるの取り消しでいこ」
「ホテル取ってねぇから泊まらせろ」
「うっそでしょ」
あー、さむさむ と腕をさするコイツは寒がりのくせに、雪が降ってるのに随分と薄着のまま。手ぶらなのだから羽織るものなど一切持っていない。
「……え？いいよ冴くん。冴くんが着てなよ」
「見てるこっちがさみぃんだよ。黙って着てろ」
「…ありがと。あ、じゃあ何かあったかいもの奢る！コンビニ行こ！」
たかがジャージを貸してやっただけなのに。
そう思いつつもAがいる方へと足が動く。
「……Aが必要なのは…“俺に”じゃなくて“俺らに”だな」
1人呟いた声はAには聞こえていない。俺の言葉に何も反応しなかった上、やっぱ私は棒アイスにしよっかなとアホな声が聞こえてきたから間違いない。
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みじゅまる。(プロフ) - こんにちは。とても素敵な作品やと思いました、自分、あまり日本語得意ではございませんが仲良くしてくださると嬉しゅうございますわ。これからもよう頑張ってくださいませ。ボードに話しかけるのは駄目でしょうかいな？。仲良くしたいです。 (6月28日 19時) (
レス) id: 2b8d2ab93c (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ハロネコさん» いつもありがと (2023年2月27日 18時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハロネコ(プロフ) - すき (2023年2月27日 17時) (レス) @page13 id: 6af24d38bc (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - 乱中 久さん» 千切くんの方もこっちも読んでくださってるのですか…！！！2作とも読んでくださりコメントもくださり本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月11日 22時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
乱中 久(プロフ) - コメント遅くなりましたが、こちらの作品の更新もありがとうございます！朔藍さんの書く軽妙なやりとりがとても好きです。これからも更新見守らせていただきます。 (2023年2月11日 20時) (レス) id: e6695fc53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔藍 | 作成日時：2023年2月2日 21時
