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「そんなカッコ悪いコト言うために帰って来たのかよ…!?


そんな兄ちゃん見たくない…!!


俺は…





俺が一緒に夢を見たのは、そんな兄ちゃんじゃない…!!」







凛、



違うよ。





さっき凛が遮った冴くんの言葉にはね



“俺は世界一にはなれないけど、お前ならなれる”って



そんな意味が含まれてたんだよ。





凛の夢を潰そうとしてるわけでも否定しようとしてるわけでもないんだよ。





自分が世界一のストライカーになる夢はなくなってしまうけど、冴・凛(2人)で世界一になる夢はまだ叶えるチャンスがあるって、冴くんは そう思ってるんだよ。







一歩、足が踏み出る。



声を出そうとしたのに、喉が張り付いて声が出ない。





どうしたらいい。私は。





分かってた。本当は、分かってたんだ。





今ここで、私に出来ることなんてないと。



私に、すべきことはないと。



何もすべきではないと。





気付けば、目の前で1on1(ワンオンワン)が始まっていた。





お前が勝ったら、俺は もう一度お前と夢を見てやる。



でも俺が勝ったら、冴・凛(おれたち)の夢は終わりだ。





冴くんが そう言って始まったこの勝負は、すぐ決着がついた。



世界を体験した冴くんが圧倒的な実力を示し あっさりと凛からゴールを奪ったことによって。



息をすることすら忘れていた。それほど冴くんは圧倒的で。そのサッカーは酷く綺麗(・・)だった。










「終わりだな」





「……待ってよ…兄ちゃん


兄ちゃんがいなくなってから俺…頑張ったんだよ…


日本一になって…兄ちゃんみたいにスカウトされるために…


兄ちゃんの代わり(・・・)になれるように…


チームのために戦って…約束通り日本一になったんだよ…?



なのに…こんなんで終わり…?



兄ちゃんと夢を追えないなら もう…


サッカーする理由が…俺には無いよ…」





「…… だったら辞めろ」





「……え」





「ぬりぃんだよ。慰めてもらえるとでも思ったか?欠陥品が」







サァッと自分の血の気が引いていくのが分かった。







「…調和が好きな日本(このくに)はやっぱり…突出した才能を平凡なガラクタに変えやがる…


何が“日本一”だ…何が“兄ちゃんの代わり(・・・)”だ…」







 

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みじゅまる。(プロフ) - こんにちは。とても素敵な作品やと思いました、自分、あまり日本語得意ではございませんが仲良くしてくださると嬉しゅうございますわ。これからもよう頑張ってくださいませ。ボードに話しかけるのは駄目でしょうかいな?。仲良くしたいです。 (6月28日 19時) (レス) id: 2b8d2ab93c (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ハロネコさん» いつもありがと (2023年2月27日 18時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハロネコ(プロフ) - すき (2023年2月27日 17時) (レス) @page13 id: 6af24d38bc (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - 乱中 久さん» 千切くんの方もこっちも読んでくださってるのですか…!!!2作とも読んでくださりコメントもくださり本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします!  (2023年2月11日 22時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
乱中 久(プロフ) - コメント遅くなりましたが、こちらの作品の更新もありがとうございます!朔藍さんの書く軽妙なやりとりがとても好きです。これからも更新見守らせていただきます。 (2023年2月11日 20時) (レス) id: e6695fc53b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔藍 | 作成日時:2023年2月2日 21時

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