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○
「うおっ」
「んにゃ?どした………うおーう、凛ちゃん寝ちゃってるね」
「まじ?目閉じてる?」
「うんガッツリ」
「まじかぁーー」
特に英語力壊滅的だった蜂楽くんにほぼつきっきりであとは質問してもらったら答えるスタイルで勉強をしていると突然背中が重くなった。
凛がイヤホンを耳に入れたまま寝て私に寄りかかってきたらしい。教えるの相当疲れてたのかな。でも重いっす。凛サン、重いデス。
「そういやさ、凛と生瀬さんてどんな関係?」
「あ!俺も聞こうと思ってた!潔ナイス!」
「え、凛と私?」
「あっ、それ気になる!ネットとかで色んな憶測あったけど!」
「俺も気になるな」
「幼馴染ってだけだよ。家が近くて小さい頃からお互い知ってるって感じ」
「凛ちゃんがちっちゃいときの写真とかないー?見たい!」
「多分あるよー」
目をキラキラさせながら聞いてくる蜂楽くんに思わず即答。凛にバレたらまたもやぶちギレ案件間違いなしだけど凛サン寝ていらっしゃいますし大丈夫っしょー的な軽いテンションでカバンの中からスマホを出す。
小さい頃からお母さんが仕事が忙しくて家にいることが少なかったからスマホを持っていた。
2年くらいのペースでスマホを変えてはいるけどデータはそのままだし、小さい頃謎に凛と撮り合いまくってたときがあったらしく(あんまり覚えてない)一時期のフォルダは凛と冴くんだらけ。
おー懐かしー、などとありきたりなことを考えながらアルバムを遡っていく。
「写真残ってるやつで一番幼いのはこれかなー、凛がサッカー始めるちょっと前のだから……6歳くらいだと思う」
「「「「………」」」」
「?」
「…えっと………誰?」
「凛だよー、今私の後ろで寝てる糸師凛」
「こんなかわいい子が…!?え!?」
目が落ちそうなくらい見開きながら私のスマホと寝てる凛を残像が見えそうなくらいの速さで交互に見まくる潔くん。蜂楽くんに至ってはポカーンって口開けながら言葉なくしてる。
「あ、こっち冴くんだよ」
「さ、冴くん!?糸師冴!?」
「うん、冴くんとも幼馴染」
「……ん"…ん…」
やば、凛起きそう。声出しすぎたか。でもここで凛が起きたらやばい。まじやばい。
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みじゅまる。(プロフ) - こんにちは。とても素敵な作品やと思いました、自分、あまり日本語得意ではございませんが仲良くしてくださると嬉しゅうございますわ。これからもよう頑張ってくださいませ。ボードに話しかけるのは駄目でしょうかいな?。仲良くしたいです。 (6月28日 19時) (レス) id: 2b8d2ab93c (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ハロネコさん» いつもありがと (2023年2月27日 18時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハロネコ(プロフ) - すき (2023年2月27日 17時) (レス) @page13 id: 6af24d38bc (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - 乱中 久さん» 千切くんの方もこっちも読んでくださってるのですか…!!!2作とも読んでくださりコメントもくださり本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2023年2月11日 22時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
乱中 久(プロフ) - コメント遅くなりましたが、こちらの作品の更新もありがとうございます!朔藍さんの書く軽妙なやりとりがとても好きです。これからも更新見守らせていただきます。 (2023年2月11日 20時) (レス) id: e6695fc53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2023年2月2日 21時