早く堕ちろよ【糸師凛】

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どうしよ、いたたまれない。とてつもなくいたたまれない。視線痛い視線痛い…私がいきなり入ったから自業自得なんですけどね！？







「あっ、さっき凛ちゃんと話してた子だ！」



「うぇぇええ！生瀬Aだよ生瀬A！美人すぎる敏腕マネージャーとして有名な！あの生瀬A！あっ、初対面の人指差しちゃったどうしよどうしよぉお！！」



「いきなり入ってきたのはノットオシャだがその事実を軽く覆すほどの顔面オシャ…それに加えてとてつもないキューティクル…」







ツッコミどころ盛り沢山、というかツッコミどころしかないが今の私の優先順位はツッコミより凛の方。



負のオーラ駄々漏れの凛に、不機嫌隠す気ないなと苦笑いが浮かんできながらも凛の近くに移動する。







「えっと…さっきはいきなり入ってすみませんでした。生瀬Aといいます。勉強を教えるようにと言われて来ました。英語は得意なので分からないところあったら気軽に声かけてください。これからよろしくお願いします」







え、な、なんか潔くん固まってる。え、なんかやらかしたか私。自覚なしとか一番ダメなやつじゃん。なんだろ、言葉遣い可笑しかった、とか？



一人思い出しながら爆速脳内反省会を始めていると隣にいる凛の負のオーラが更に濃くなった。え、なぜ。







「…潔テメェ」



「いや違う！断として！すっげぇ美人だとは思ったけど！ギリ惚れてはない！から！」



「凛、殺気、殺気しまお。殺気やばい」







**







「水曜日は…ウェドネスデイ？」



「綴りはそうなんだけどね、発音はウェンズデイ」



「うぇ、ウェンズデイ？」



「うん」



「ほうほう……サンデイ、モンデイ、チュエスデイ、ウェドネスデイ！」



「うん、戻った。戻っちゃったよ。水曜日はウェンズデイ……で、月曜日はマンデイね。火曜日はチューズデイ」



「スンデイ、マンデイ、チュエスデイ、ウェンズデイ！」



「なんで合ってた日曜日を変えた、蜂楽くんよ」







何故私が頭を抱えているんだ。そして何故凛は一人でリスニングしてるんだ。おまけに目まで瞑ってる。教える気はないってオーラが言ってる。







「い、生瀬さん！自己紹介はマイネームイズじゃなくてアイ_______



「Aに近づくんじゃねえタコ」



「ご、ごめんなさぃい！！」






　

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