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(勇次郎side)
なにも言えずにいると内田さんは『わかったわよ〜』
と、どう解釈したらいいのか分からないことを言ってきた。
「なにが、ですか」
「あんたの反応を見て、分かったって言ってるのよ」
ますます分からない。
まず内田さんがなんでそんなににやけているのかも分からない。
**
……結局来てしまった
昨日と同じく22時を回ったところで彼女の家のドアを目の前にして今さら迷いが出てきた。
素直な反応をする彼女だから嫌だったらおそらくはっきり顔に出るだろう。
……もし嫌な反応をされてしまったら荷物だけ持って適当にホテルでも探すか
全身に若干緊張が走る中、自分の中でそう決めてドアを押す。
そのドアは鍵がかかっていなくてすんなりと開いた。
「あ、おかえりー。お疲れ」
気が、抜けた。
部屋着姿の彼女が笑顔でこちらに手を振る姿が見えたから。
「ただいま」
全く意識していなくても、するりと言葉が出た。
「ご飯食べる？」
「うん、お願い」
彼女は笑顔のままキッチンの方に向かっていった。
昨日寝た部屋に戻って部屋着に着替えてからリビングに行くと、いい匂いが漂ってくる。
「準備できたよ」
「ありがと」
昨日と同じ食器類。
昨日とは違うおかず。
そして、もう一つ昨日とは違うものがあった。
白と青のストライプ柄の茶碗と黒の箸の反対側におかずを挟んで置かれていた、白と紺のドット柄の茶碗と箸。
それが表すことは
「…もしかして、夕飯食べてないの？」
「え、うん。そうだよ」
僕がいる位置の正面の椅子にすとん、と腰を下ろした彼女は当たり前のことのようにさらりと言った。
「ご飯は誰かと一緒に食べた方がおいしいじゃん。なんとなく勇次郎、帰ってきそうな気がしたから。朝は一緒に食べられなかったし……あ、嫌だった！？」
「いや、全然。むしろ感謝だよ。ありがとう」
そう言うと彼女は安心したように笑う。
……今なら、言える気がする
「……これから、次の引っ越し先が見つかるまでここにいていい？」
「全然いいよ。あ、勇次郎がいいならだけど」
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朔藍(プロフ) - ハリネコ@サブさん» ハリネコさん！！お久しぶりです！！連載中に頂いたコメントでもすっっっっっごく励まして頂きました本当に感謝感謝すぎる泣泣最高の読者様に読んで頂けて好きになって頂けてこれほど作者冥利に尽きるものはないです泣泣ありがとうございます大号泣 (9月13日 18時) (
レス) id: 2d55a4ee9e (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ@サブ - 藍朔さん‼お久し振りです。サブから失礼してますハリネコです！久々に読みたくなっちゃって来ちゃいました笑もう五週目とかほんとにこの作品好きすぎてやばーいいい笑何回読んでも最高です！ (9月13日 15時) (レス) @page5 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - 相川あゆさん» ありがとうございます！今更で返信遅くてすみません…続きも読んでくださると嬉しいです！これからもお願いします！ (2021年12月31日 16時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 推します (2021年10月22日 7時) (レス) id: 1dc4ab95d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔藍 | 作成日時：2021年10月21日 21時
