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(勇次郎side)
放課後にすぐ始まった雑誌の取材が終わり、控え室に戻ると珍しく内田さんがいた。
「ちょっといい？勇次郎」
……なに？
内田さんから話があるときは大体愛蔵と同時に聞いているのに。
不思議に思いながらも一人で控え室を出る。
『こっちよ』と言われ連れてこられたのは隣の空き部屋。
「昨日は、どうだったの？」
「昨日って……あ、Aか」
「昨日Aに電話して気づいたけどいつのまに名前呼びする仲になったのよ」
「なんとなくの流れです」
「あんたが流れで名前呼びをするようになるとは思えないけどねー」
「………で、なんですか。用件は」
「勝手にやったしちょっとは謝っておこうかと。…あ、Aの弁当は？食べたの？」
「食べました」
「また愛蔵に押しつけたりなんてことは？」
は？あいつ、前に弁当を押しつけたこと内田さんに話したわけ？
ピキ、と額に筋が浮かんだ気がする。
まぁ、事実だけど
「してませんけど…」
弁当も好みの味だったし、食べない理由なんてない。
目の前にいる内田さんは、にやりと笑みを浮かべていた。
「そっかそっか」
「え、なんですか」
「これからも大丈夫そうで安心安心ってところよ」
「これからもって……」
「違うの？」
そこで今気がついた。
……荷物、置きっぱなしだ
どうしよう
昨日は他に選択肢なんかなかったから泊めさせてもらったけれど、彼女には迷惑な話でしかないのでは。
僕としてはありがたい話だけれど。
あの空気感は嫌いじゃない。
初めて行った部屋で初めて会った人だったのに気が抜けて安心できて。
どこか、居心地がよかった。
お人好しの彼女がいろいろ考えすぎて慌てていたり、表情をころころ変えていたり、顔を真っ紅にしていたり。
昨日の夜と今朝の出来事を思い出し、無意識に笑みがもれる。
……次の引っ越し先が、決まるまで。
それまでなら彼女と同じ家に住んでいてもいいだろうか。
「それとも、別のアパート探そうか？」
「っ……」
なにも、言えなかった。
あの家にいたいと思っているから『はい』と頷きたくはなかったし、『いいです』と断るのも内田さんは彼女の姉だからか気が引けた。
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朔藍(プロフ) - ハリネコ@サブさん» ハリネコさん！！お久しぶりです！！連載中に頂いたコメントでもすっっっっっごく励まして頂きました本当に感謝感謝すぎる泣泣最高の読者様に読んで頂けて好きになって頂けてこれほど作者冥利に尽きるものはないです泣泣ありがとうございます大号泣 (9月13日 18時) (
レス) id: 2d55a4ee9e (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ@サブ - 藍朔さん‼お久し振りです。サブから失礼してますハリネコです！久々に読みたくなっちゃって来ちゃいました笑もう五週目とかほんとにこの作品好きすぎてやばーいいい笑何回読んでも最高です！ (9月13日 15時) (レス) @page5 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - 相川あゆさん» ありがとうございます！今更で返信遅くてすみません…続きも読んでくださると嬉しいです！これからもお願いします！ (2021年12月31日 16時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 推します (2021年10月22日 7時) (レス) id: 1dc4ab95d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔藍 | 作成日時：2021年10月21日 21時
