突然出会った王子様 7 【染谷勇次郎】

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(貴方side)





勇次郎、告白の返事、何て返したのかな



付き合ったり、してる？



彼女できたり、してる？



知りたい



でも、


怖い。知りたくない





全く正反対の相反する感情。



結局、昨日は聞けなかった。



それと、訳が分からないまま、何故か最近ボディタッチとかが多い川坂さん。



お客さんだから無視とかをするわけにもいかず、何故かいつも頭を撫でられたり、昨日は軽くハグされた。



多分、今日も、デリバリーが入る。



今日は何をされるのか、分からない。



触れられる度、何故かゾクゾクと気持ち悪い感覚が全身に走ってしまう。





……どうしよう



どうにかして、避けられる？



勇次郎から、告白の返事をどうしたのか、聞ける？



彼女ができたのか、聞ける？







「Aちゃんっ！！ちょ、ちょっといい！？」



「お、おう？ひよりんどしたの？」







SHRと一限目の間、ひよりんが真っ青な顔で話しかけてくる。



廊下に出ると、勢いよくパンッと両手を合わせてきた。







「ご、ごめん！！」



「？…な、なにが？」



「うち、宮永君にAちゃんの連絡先教えちゃった…」



「そうなの？」



「ごめん！Aちゃんごめん！許可も何も取らずに！うちが勝手に…！！」







かわいそうなぐらい必死に謝ってくるひよりん。







「大丈夫だよ。宮永君と友達だし、いい人だから」







『連絡先交換とかしちゃダメだから』





…あ、前、勇次郎にダメって言われた、な



でも、仕方ない、か



なんでダメなのか、分からない、し



何より今は、ひよりんのこの全力謝罪を止めさせなきゃ





幸い、宮永君は割と親しい友達だし、いい人だと、少しの期間一緒に過ごしただけで分かっている。







「ご、めん…Aちゃん……せめて聞いてからにしとけばよかった…」



「大丈夫だよ、ほんとに。そんな気に病まなくていいってばー」



「個人情報を勝手に……Aちゃん、うちのこと、殴っていいよ…」



「いや、大丈夫！大丈夫だから！殴らないよ！」






　

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