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安室side





急なベルモットからの呼び出しで、少し車を飛ばす。
…いや、実際に呼び出したのはアラックの方か。



アラックは良い返事を返してくれたようだ。
それで、今すぐに顔合わせをすることになったらしい。
本当はもう少し後でもよかったらしいが、今すぐにというのはアラックの希望だそうだ。
なら尚更早く行かなければいけない。もし気に触れてしまえば消されるかもしれないのだ。

なんといったって、相手はラムのお気に入り。
そして組織の中で俺の正体を知っているたった1人の幹部だ。
…なぜ俺がNOC、つまり諜報員だと知っているのに周りの幹部達に言っていないのか不思議だが、言われていないのならばこちらとしては好都合だ。








アラックの指定した倉庫に着く。

そして入口であろうドアを開けると人の気配が2つほど感じた。
恐らく、ベルモットとアラックだろう。


そして薄暗い倉庫を歩いていると、1人の気配が近づいてきた。
足元が見え始め、男だということが分かる。そして俺は警戒しているのを悟られないように話し始めた。





「貴方がアラックですか。はじめまして、僕はバーボンです。
貴方のことはよく、組織で噂を聞きますよ」





笑顔で近づいていると、アラックであろう人物も喋り始めた。



?「へぇ、そうなんだ。それは嬉しいなぁ」



その声に少し立ち止まりそうになる。
…この声、どこかで聞いたことがある気が。

そう考え込んでいると、またアラックが口を開く。






?「…どんな僕の噂がされているのか気になるけれど、でも僕と君は"はじめまして"じゃないんじゃないかなぁ?」






その言葉に、「え?」とつい声が出てしまい立ち止まる。
…やっぱり、やっぱりどこかで俺はアラックと、?

そしてその問の答えは、アラックが近づいていったことでわかった。





.







__嘘、だろ?だってこの人はそんなんじゃ、









?「でもそうだねぇ。こっちの名前では、"はじめまして"になるのかな」




彼、アラックは間がおよそ1mになるまで近づいてきた。

そして穏やかに、彼は言った__。






.







.







A「はじめまして、バーボン。





_______僕がアラックだよ」

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作者名:りゃーさん x他1人 | 作成日時:2018年5月19日 13時

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