【名探偵コナン】僕はただのお客さん。【男主】 (ページ40)

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安室side

アラック、か…。

先程掛かってきたベルモットからの電話に、俺は頭を悩ませていた。
ベルモットによると、情報関連の仕事をすることが多い俺達を組ませようということらしい。

アラックと顔合わせが出来るという点からすぐにOKを出したが、アラックは少し渋っているらしい。

それに、気になるのはアラックとマデイラのことについてだ。
アラックについては全く会ったこともないし、マデイラも1、2回見かけたぐらいしかない。

…その2人が夫婦だったなんて、誰が思うだろうか。

そしてもう1つ気になるのは、マデイラの生死についてだ。

最後に彼女の名前を聞いたのは、組織内の誰かが｢海外に行ったらしい｣というのを聞いた時だ。
…その彼女が死んでいるかもしれない？

なら何故そのことを俺は知らされてないんだ。
もし、コナン君が言ったように裏切って殺されたのなら教えてもらえるはず…。

＿＿彼女がアラックの妻だからか？

…いや、もしそうだとしても｢妻だから｣何なんだ。
妻だからって生死を隠す理由にはならない。

謎は謎を呼ぶ、まさにその通りだ。

はぁ、とため息をつき休憩室から出る。
わからないことを考えても仕方ない。真実を確かめるためにも、アラックとの仕事の件、いい返事が貰えればいいんだが…