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「本当に阿笠さんが帰ってくるまで待ってていいの?」


灰原「いいわよ。別に山吹さんがいてもいなくても特に気にすることは無いもの」






あれ?若干馬鹿にされたって気が…。
そう思うも彼女は微笑んでいるため、まあ居ても害ではないということだろう、
良かった良かった。





灰原「それで、この箱の中身は何?」





先程渡せなかったお菓子を渡すと、開けずに聞いてくる哀ちゃん。
うーん、気に入ってくれるといいんだけど…。






「駅前に新しく出来たお店のね、エクレアがすごく美味しいって評判が良いから買ってきたんだけど…、エクレア好きかな?」


灰原「エクレアが嫌いな人ってあまりいないと思うわよ」


「いやでもほら!甘いものが好きじゃない人だっているでしょう?」







「私は甘いものは嫌いじゃないから大丈夫よ」と言う哀ちゃん。
なら大丈夫だって早く言ってよ。

そう思うも、エクレアの入った箱を嬉しそうに冷蔵庫にしまう哀ちゃんの姿を見ると、どうでも良くなった。






「…ねぇ、哀ちゃん」


灰原「なにかしら?」


「哀ちゃんにさ、いくつか質問してもいいかな」





そう言うと「何で」みたいな顔をされたけど、「別にいいわよ」と承諾してくれた。

あー良かった。断られたらどうしようかと…。


そしてソファの向かい側に座った哀ちゃんに、いつもの調子で聞いた。









「哀ちゃんは…、




______マデイラワインって知ってる?」

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作者名:りゃーさん x他1人 | 作成日時:2018年5月19日 13時

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