３２ ページ33
.
コナンside
「安室、さん…？」
安室「…コナン君、その情報は確かなのかい？」
「え？いや、まだ確実に殺されてるっていうのは分からないんだけど…多分」
動揺を隠せない、といったような表情のままの安室さん。
…安室さんは、マデイラがアラックの妻だということを知らなかったのか？
でもマデイラは幹部だと灰原は言っていたから、幹部が裏切ったのなら安室さんも知っているはず…。
「ねぇ、安室さん。マデイラって知ってる？」
安室「…君は彼女のことも知っているのか」
「マデイラがアラックの妻だってことは、安室さんは知ってたの？」
安室さんの問いには答えず、被さるようにして聞く。
でも、そんなこと以上に安室さんの反応がおかしかった。
先程と同じく動揺していて、「妻…？」と呟いた。
…安室さんは知らないのか？
なら、なんで灰原が知っているんだ？組織の中では、全員が公認しているのかと思ったが…。
安室「…マデイラは、シェリーをとても気にかけていたらしいよ。度々彼女の研究室に行き来していたみたいだからね」
…シェリーを気にかけていた、か。
だから彼女がアラックの妻だということを、灰原は知っていたのか。
安室「でも僕が持っている情報はそれくらいさ。コナン君は……他にも持ってそうだね？」
少し笑みを含んだ言い方をする安室さん。
そしてその問いに、ゆっくりと頷く。
「マデイラは構成員を殺したみたいなんだ。だから、裏切りとみなされて組織に殺されたんじゃないかって…」
安室「ああ、だから死んでいるか確信はしていなかったんだね。
…確か、彼女のことは海外にいると聞いたことがあるよ。まあ、その事を確かめる術なんてないんだけどね」
海外か…。確かに確かめれないな。
…でも、組織でこのこと知っていたのはシェリー、つまり灰原だけだったてことか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1781人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りゃーさん x他1人 | 作成日時：2018年5月19日 13時
