【名探偵コナン】僕はただのお客さん。【男主】 (ページ24)

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「あ、安室さん。この前のお手紙のお返事はされたんですか？」

お会計をしてくれていた安室さんにそう声をかける。
すると一瞬表情が固まったものの、｢いえ、まだです｣と返された。

まあ、そうだろうね。手紙を書いたの僕だもの。
でも手紙を渡したのは自分だから、一応聞いておこうかなって思っただけ。

そしてお会計も済まして帰ろうとすると、｢あの、山吹さん｣と安室さんに呼び止められた。

「あの、なにか？」

安室「いえ、大したことではないんですけどちょっとお聞きしたいことがありまして…。
あの手紙を山吹さんに渡してきた女性はどんな女性でしたか？」

「どんな女性、ですか」

ここでベルモットです、って答えれたら楽なんだけどそんなことしたら彼女に怒られちゃうし。
……だって、一応監視されてるんだからね？僕。

まあここは覚えてないふりが一番いいかな。

「ごめんなさい安室さん。あまり覚えてないです」

安室「そうですか…。

すみません、引き止めてしまって。ありがとうございました」

そう言ってペコリとお辞儀をする安室さん。

嘘をついちゃってごめんね。

でも、＿＿まだなんだ。
貴方にすべて話してしまうには少し早い。
…でも、いつかきっと、教えるから。