受付嬢の私 2

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Aside







仕事帰りまっすぐ家には帰らずちょっとお高めのデパートにふらっと立ち寄った。







デパートの食品売り場はバレンタインで持ち切り









「そう言えばバレンタインすぐじゃん」









周りはそんなロマンティックなムードが漂っているのに私は仕事で精一杯。








という訳だけではなくて









慎くんのことも毎日毎日考えてしまう。









そう言えば次の日曜日、、江ノ島行くけど。







バレンタイン近いよ、ね？








こういうのって渡した方がいいのかな…









迷いながらお店を回って結局高くてどれも買わずに家に帰った。









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次の日。









み「バレンタイン？」




「はい、社員さんに配るものなんですか？」




み「確かに良くしてくれる人には毎年渡してるけど、、アーティストの人たちは三代目くらいかなぁ」




「あ、健二郎さんに止められてるんですよね」




み「ち、違うし！」





「図星ですか」





み「で、でもメンバーとかに渡す社員はなかなか居ないよ？」




「……ですよね〜」









分かってはいたもののいざ聞くと少しテンションが下がる。




確かに受け取ってもらえるわけないかぁ。









み「メンバー全員に作るってなると大変だし、、まぁ本命いるなら渡してもいいんじゃない？」




「へ？」




み「ま、こ、と、く、ん」









いきなり耳でそう囁くものだからどんどん顔が熱くなっていく。









「や、辞めてください」




み「あ〜Aちゃん顔真っ赤〜ゆでダコだ！！」




「もう〜……」




？「みやさんAちゃんいじめないでください〜」




み「あ、長谷川くんじゃん、Aちゃん大好き星人」




慎「ちょ、ち、違います」




「……」




み「え？違うの？」





慎「違う、、訳じゃないですけど！とりあえずいじめないでください！」




み「いじめてなんかないよ〜〜、バレンタイン本命にあげるかって話したら顔真っ赤になったのよ」





「……み、みやさん」





慎「……」

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