受付嬢の私 2

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Aside







メンバーさんにチョコを渡す時は全然緊張しなかったのに慎くんはやっぱり特別で








「やばいどうしよ」









今はエントランスに1人




勤務時間はもう過ぎていてみやさんは「頑張って渡しなさいよ〜」と




私の背中を軽く叩いて帰っていった。









「……慎くん来るかなぁ」








エントランスの椅子に座っているけど慎くんと連絡を取って待ち合わせをしているわけじゃない。







すると









海「あれ、Aちゃんどうしたんですか？」




「え、と……」




龍「あ〜！！その手に持ってるの！」




「シッ！！！！」




龍「あ、、ごめんなさい」




昂「誰か本命チョコですか！」







なんとストレートに聞くの昂秀くん！？









樹「もうほら行くぞ、早く飯」








後ろから樹さんの言葉に助けられて3人はエントランスから出ていった。









樹「慎ならすぐ来ると思いますよ」







そう言い残して3人の後を追いかけていった。








「な〜んであんなにカッコイイんだろ」




？「……誰が？」




「へ？」








後ろを振り返ると








「ま、慎くん」




慎「誰がかっこいいの？」




「え、、いやその……樹さんってなんであんなに落ち着きあってミステリアスでカッコイイのかなと思いまして、、」




慎「……Aちゃんって樹さんみたいに大人っぽい人が好き？」





「へ？」





慎「樹さん好き？」





「……えと、、その」





慎「……ごめん、やっぱりなんでもない」









そう言うと慎くんは足早にエントランスを出て行ってしまう。









「あ！！ちょっと待って！！、、慎くん……」







私の声も彼には届かなかった。

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