夜廻 (ページ11)

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幼馴染 : なかむらしゅんページ11

「こないだ赤羽のレストラン行ったんだ〜！」

ペットが持ち込み可のレストランだった！なんて楽しそうに話す A。
『…へ、へー。』

そんなん絶対男居ったやん！1人でなんか行かへんやん！

『え、赤羽なんか一人であんま行かへんやん。誰か居たん？』

勇気を出して言ってみる…。幼馴染という関係は時に残酷で、彼氏が出来ても何も言えないし、好きでも相手にされない。

はぁ、こんな事になるんだったら恋人として Aと出会いたかったなあ…。

「……？ん、まあ1人じゃないけど…。」

やっぱりそうやん…！！！！！

『男？』

自分が傷つくって分かってるけど一応聞く。女の方だったら嬉しいし……！

「男！」

Aは俺の気持ちなんか知らず元気に言う。やっぱりか。脈無さすぎるなぁ……。

『せやんなあ、……手は？手は繋いだ？えその人とずっと一緒にいたいって思う？ええやんかええやんか、お似合いやんか……。幸せそうやんかあ、……。』

手繋いだんかなあ。繋いでたらもう付き合うってことやもんな。ずっと一緒にいたいって思うとか言われたらもう俺、悲しすぎて人前で泣いてしまいそうやし第一…、

「ちょ、ちょっと、
私がいつまでも一緒にいたいって思うのはしゅんだけやし、手繋ぎたいなって思うのもしゅんだけやで。」

『ほんま、？』

涙が出そうなくらいうれしい、。脈ありだったんや。じゃあなんで男の人と行ってんねん。

「いや、男の人は弟。」

よかった。次は俺と行こうな赤羽食える金ないやろなんて会話した後付き合うことになった。