_ ページ48
やばい、ともう思った時にはもう遅かった。
悠くんたちの元に行った泰斗も、あれ と言うような顔をして戻ってきた。
鎌田「なに、今の声誰?泰斗くん?」
慌てて付けたAirPodsを泰斗にも分けて電話する。
「うん、泰斗だけど、大地が思ってるようなこととかしてへんからな?!」
鎌田「ふぅん、知ってるけど。今の状況見せれる?」
大地が急にテレビ電話にしようと送ってきたせいで、OKボタンを押してしまう。
「あ」
脇坂「なにしてんの?!」
ふたりでひとつのAirPods。スマホを覗き込んでいたせいで画面には泰斗と私が映る。
鎌田「……いろいろ言いたいんやけど、なんで泰斗くんはAとイヤホン分けてるんすかね?」
無駄に覇気がある声。泰斗は年上なのにビビったようで、すぐにイヤホンを外してノボリさんと悠くんの元に戻った。
鎌田「なんで泰斗くんは腰痛かったん?」
「いや、あの、私が飛行機で泰斗の肩で寝ちゃって」
鎌田「てかいつから泰斗くんちゃうくて泰斗って言うてんの?あと飛行機はひとりの席確保出来るようにしろ言うたやんな?」
「はい…」
いつものお説教コースに入り、「はい、はい」なんて相槌打っているとスタッフさんが、
『いまお写真大丈夫そうですか?』
口パクやから曖昧やけど。カメラを持って尋ねてきた。
「ドイツです…モルゲーン!」
大地は急に画面が私からスタッフさんに変わったことにビックリしたようで、なんでやねんって怒ってたのに笑っちゃってた。
『バッチリです。SNSにアップしても大丈夫ですか?』
「わたしは大丈夫〜」
鎌田「え、いや……ええっすけど」
大地も呆れたようで、
鎌田「フロンターレのなんかある時はほんまに毎回言うといて」
注意でやっとお説教は終わった。
「泰斗ごめん」
脇坂「いや、全然いいんだけどさ…」
噂には聞いてたけど、こんなに愛強いんだね、ってビックリしていた。
脇坂「俺の事泰斗くんって呼んでもいいんだよ」
「いや、泰斗で」
橘田「大変っすね」
遠野「俺もそんな束縛されてみたい」
周りをふと見ると泰斗の方から来た野次馬だらけ。
バナダイヤはいいなぁって妄想を始めてる。この後輩たちキショいねん!
330人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瓜田(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます!今気づきました…😢ご指摘ありがとうございます! (2023年1月26日 16時) (レス) id: ca6d9e643a (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - とても面白いです!ところで、脇坂選手の名前は康人ではなく泰斗だと思います。いつも更新楽しみにしています! (2023年1月24日 23時) (レス) @page48 id: 3d1425fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瓜田(プロフ) - 里奈さん» コメントありがとうございます!随時受け付けております! (2023年1月11日 15時) (レス) id: ca6d9e643a (このIDを非表示/違反報告)
瓜田(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです!! (2023年1月11日 15時) (レス) @page26 id: ca6d9e643a (このIDを非表示/違反報告)
りん - 素敵な小説ありがとうございます!次の更新が待ち遠しいです〜! (2023年1月3日 21時) (レス) @page10 id: 914dc3ee26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瓜田 | 作成日時:2022年12月30日 9時