fall in love. ページ26
『ほんで？どこ行ってたん？』
「航のお家です...」
怒られた。案の定。
昨日お泊まりして朝早く航にフランクフルトの大地の家まで送って貰った。バレないように。
家に入ると大地はまだ寝ているようで。
布団は隣に敷いて寝てるからそーっとパジャマに着替えて布団に入ると、がば！と音を立てるように大地が起き上がった。
『おはようさん、隠してることあるな？自分』
何もなかったらそーっとは入ってこぉへんやろ、そんな気遣いないやん、と真を突いてくる大地の詰め。
『いや、あんな？ええねん、別に誰かん家泊まるんは。けどお前な、金や金』
長すぎる説教。
もうお前この航くんに貰った70ユーロだけであと何日か生活せえよって言ってくる。さすがにドS大地がすぎる。なんやねんドS大地って。
「フランクフルトの延長拒否したくせに？」
『はぁ、なんでそんな事知る暇あんねん』
そろそろ私も川崎戻らんとやしな。結構ドイツ楽しかったのにな。飯は航が作るやつ以外全部まずかったけど。
「次はスペイン？まぁどこでもまた旅行来たるわ」
油断してた。普通に会話していたのに、急に意味不明な発言。
『なんならもうめんどいやん自分、川崎離れて俺ん所来いよ』
意味が分からない。なんで？なんで急にそんな話に？着いていけない。
「な、なに？どういう意味？わからへん」
『俺、お前が思ってる以上にお前のこと好きやで
ずっと俺はお前も同じ気持ちちゃうんかなって、ずぅっと思っとったよ。』
そんなこと言われたら、嘘つけるわけないやろ。ひねくれてる大地はウザいけど、ダルいけど、そこも好き。正直に言う事しか出来ない。好きなひとに、そんな、変にドキドキして。
『なぁ、どうなん、A。俺頑張った方やろ、聞かせて、お前の気持ち』
「いや、私も、好き」
『じゃあもうそういう事でええんやな、俺はもう付き合ってる判定やから』
ちゅ、額にキスをされた。
大地がこんなに積極的...いや、私に対してこんな一面を見せてくるのがはじめてだった。
「だめ、好き。好き」
『なんやねん自分。俺我慢しとった方やのに』
川崎を辞めるのはまだ考えても無いけど、大地と一緒なら本当に、どこにでも住める気がして。
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瓜田(プロフ) - きなこもちさん» コメントありがとうございます！今気づきました…😢ご指摘ありがとうございます！ (2023年1月26日 16時) (
レス) id: ca6d9e643a (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - とても面白いです！ところで、脇坂選手の名前は康人ではなく泰斗だと思います。いつも更新楽しみにしています！ (2023年1月24日 23時) (レス) @page48 id: 3d1425fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瓜田(プロフ) - 里奈さん» コメントありがとうございます！随時受け付けております！ (2023年1月11日 15時) (レス) id: ca6d9e643a (このIDを非表示/違反報告)
瓜田(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！ (2023年1月11日 15時) (レス) @page26 id: ca6d9e643a (このIDを非表示/違反報告)
りん - 素敵な小説ありがとうございます！次の更新が待ち遠しいです〜！ (2023年1月3日 21時) (レス) @page10 id: 914dc3ee26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瓜田 | 作成日時：2022年12月30日 9時
