メンバーの妹を誘．拐．しました【桃】

#何聞いてんだよ ページ44

さとみside





莉犬との電話を切った後、俺は少し後悔した








「何聞いてんの！バレちゃうかもしれないよ！？」







「ごめん、調子乗った…」








ころんに叱られる俺を莉菜はたぴちゃんを抱っこしながら見ていた









「ってか、何でたぴちゃんとお前が住みついてんだよ」









「良いじゃん。僕も共犯者になったんだし」








何言ってんだこいつ









共犯者…か









ころん








俺はお前を共犯者にするつもりはないからな








お前はお前の道を真っ直ぐ生きろ。









相棒だからって庇わなくていいんだよ









お前と莉菜の事は、俺が守るからな。









「そろそろ引っ越しが必要かもしれないな」








『ひっ、引っ越し！？』







「あー、少しでも長く逃げるため？」









「いつでも出れるように最低限荷物はまとめとけよ」









俺がそう言うと莉菜は悲しそうな顔をした









「何、ここから離れたくないの？」









『そ、そういう訳じゃないんですけど…、さとみさんところんさんがいなくなっちゃったら…って』









そう言う莉菜の頭を俺はそっと撫でた








「…心配いらねぇよ、お前には兄貴がいるだろ」









『そうじゃなくて…！さとみさん達に会えなくなっちゃうじゃないですかっ…』









莉菜がそう言うところんが近寄ってくる








「だいじょーぶ。僕とさとみくんは必ず戻ってくるから！」









『…本当ですか？約束ですからね！？』









そう言う莉菜の頭を俺ところんは優しく撫でた









ころん、俺が捕まったらしばらくの間莉菜を頼むぞ。









俺は心の中でそう言って荷物まとめを始めた

#違和感→←#優しいな

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す