不思議な国のトーキョー (ページ4)

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対決　（中編）ページ4

「す、スタート？いきなり言われてもわけが分からないよぉ～」
「いいから逃げるわよっ！この勝負に勝たないと何されるかわからないしっ！」
いきなりの鬼ごっこが始まった。しかし、ダンボールは一歩も動かず何かをつぶやき始めた。
「あれ？これよゆ～？」
「いや、いや、フラグ立てないでよ」
ダンボールの独り言が終わった。と同時に《ビュン》というすさまじい音が聞こえ気づけば真っ黒い人間が夜美ちゃんの目の前に立っていた。
「えっ？」
見えない速さで夜美ちゃんはしっかり黒い人間につかまっていた。するとダンボールは
「やったー！夜美ちゃんゲットぉ～次は君だよっ♪
あああああぁりりりりりりぃすすすすすすすすう」
「ひゃあ！」
怖い怖い、逃げたい逃げたいっ！何でこんなことになったの？今日はお外に出ちゃいけない日だったの？
「うわぁぁぁぁぁぁぁん！ヒックヒックグズリ」
「ほらほらどーしたのぉ？逃げないとだめだよぉ～ふふふふぅっ！」
私は走った。何が何でも走り抜けないとダメだから。
これは圧倒的不利だった。
「ちょっと待ってっ！」私は勇気を出して宣言した。
「んんんっ！どおしたのぉああああありりりりりりすすすすすすすすう？」
「さっきのはルール違反だと思うのっ！ハァハァ」
「えっ？いやいやいや絶対違うでしょ何で？」
「魔法？なんて使ったら使えない人がとぉっっっても不利なんだよっ！」
[.....ちがうもん。僕はただ......」
いきなりダンボールが凄く幼くなった気がする。
「ただ？」
私は聞いた。