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〈ちなみに婚約者(ケアン)は王族だから、気持ち悪いほど美形なのよ。うざいわよね…!〉
王族……つまり、王子様!?いや、だったら、(レイア)って、王族じゃん!婚約者なんでしょ?驚きすぎて、(レイア)の方に出てるし……
そう、(レイア)の顔は口を大きく開いて、唖然としていた。
〈そんな下品な顔をしてないでッ!ルーファシア家の品位を汚すことになるわ!〉
そ、そんなぁ…私がやること成すこと全否定されてるわ…
「お…お、姉さま…本当に申し訳ない、です…!お姉さま…せめて、回復魔法を…!」
私に話しかけてきたのは、最初に「お姉さま」と私に言ってくれた子だった。ぽろぽろと大粒の涙を流していた。私が頬を抑えていたからだろう。
〈もうっ!(あの子)ったら!あんなに泣いたら、キラキラした澄んだ空の色の瞳から色が抜け落ちてしまうっ!〉
また、品位とか言うと思ったけど、心配するのそこかよ!あー、はやくぅ!契約終わって!!五十分間くらい(レイア)を表に出してぇ!!はやくぅ!!
「あら、何?(アンタ)泣いてるの?…面白い。その顔、(レイア)好きよ?でもいい加減泣き止みなさい。品位を落とすことにつながりかねないんですわよ?これ以上私の足を引っ張るんじゃないことよ?よろしくて??回復魔法は、そうね。ネリアにお願いするわ。」
口が勝手に!!って、多分(レイア)だな。契約がもう終わったらしい!
「ネリア!回復魔法を!!」
そう叫んだのは、ケアン…様だった。
〈あ、一応言っとくけど、ネリア様は(レイア)の友達だから。でも、上品にふるまってね?〉
はいはい。
ネリアと呼ばれた美少女はカツカツカツとヒールを鳴らしながら、息を乱して、ここに来た。
「ネリア様、ちょっと頬の傷をいやしてほしいの。ほら、(コイツ)じゃ、実力不足でしょう?だから、頼れる貴方に。ね?」
自分の口が自分の意志では無くてパクパク動く。少し屈辱だ。
「レイア様、大丈夫ですの!?頬に傷が…!えっと、詠唱なんだっけ…?うーん?戦場で?」
「…ネリア様、多分、 戦場で傷ついたかの者に、癒しと天の祝福を です。」
最初にお姉さまと呼んでくれた美少女…アリス?だっけ?
〈そうよ。一応、妹だから。〉
アリスは、詠唱と呼ばれたものを唱える。祝福をのところでは、金色のモヤモヤを纏っていた。しかし、数秒すると、消えていった。
「あぁー。そうでしたわね。」

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作者名:白井ユエ | 作成日時:2021年8月3日 17時

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