場 ページ7
「…待って、“解除”」
雲羽が変身を解除した。
「あっはは！こんにちわ！表から来たんだって？オレも、才能持ってる！ここで才能の事、研究してる、仙頭 良勝！よろしく！これでも頭良いんだかんなっ！」
陽気な人だった。でも、なんか頭のよさそうな人だった。
「…俺、雨本 清作。良勝のお手伝い。何でも出せる。それが才能…」
なんか、失礼だけど
普通な人みたいで良かった〜
「あ、次あたし？あたしゃ、御手洗 故景。カゲ姉さんって呼びな。才能は、“洗脳”。条件もあるけどな！ヨロシク」
何だろう、この人…
隠してるつもりだろうけど、威圧感振りまいてる。
「みゃふん！んぐっ！ヤッホー！何君だ？まぁ、いいや！フミはね！美文！えーっとね、胡桃沢 美文！才能…なんだっけ？あっ！そー、そー！水、炎、風、土、氷をある程度操れるよ！っと、それより、団子！チョコちょーだい！」
天然なのかな？
てか、団子って誰？
「団子って呼ぶなー！だぁれが団子だぁ！カゲ姉ってよべぇ！」
あっ、苗字が…そゆことー
ミタラシだからね！
「…知っての通り、雲羽。苗字は…教えない」
何でだろう？でも、それでいいって顔、みんなしてるし、いっか！
「以上だ！そして、君の名前は？」
じろじろ見られる。
こういうのは嫌いだ。
目をつぶろう。
『僕は、空。青宮 空』
「…うっすい、ね、キャラ」
お前に言われたくねえよ！
『才能は、羽です。』
羽織ってたものを脱いで見せた。
「おっ、おお！かっこいいな！空飛べるのか！オレ気になる！」
「良勝さん、こいつまだ練習中です。」
酷い言いようだ。
「カツ先輩って呼べよー！良いじゃねーか！先輩さみしーぞ！」
笑顔でそんなこと言われても、
ある意味変態じゃないか。
でも、雲羽ガン無視。
「ごめんねー！こういう先輩がいて、それよりっ表の世界のお菓子、おいしー？」
『えっと、おいしいんじゃないかな？こっちのわかんないし……で』
僕が言い終える前に、雲羽が言った
「まずい！は、ハーベ？あ、ハーブの飴、苦い、スース―する！」
そんなおやつの雑談、いる？
でも、楽しい！
ここにいた方がおもしろい！
そう感じる！
ああ！待って、不味い、不味いまずーーーい！
背中痛い！
『ごめん、爆発する！いてぇ！』
「「「「「え？」」」」」
そう言った。
翼が、五メートルくらいまでデカくなった。
『うぐぐぐぐっ！…ああああああああっ！！！』
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作者名：白井ユエ | 作成日時：2021年5月24日 18時
